産業革命以降の「工業化社会」と対比した言い方で、情報の価値が物品やエネルギーと同等あるいはそれ以上に重視されるようになってきた社会を指す。
日本では1963年の梅棹忠夫『情報産業論』が情報化社会を論じた先駆けで、1969年の林雄二郎の『情報化社会―ハードな社会からソフトな社会へ』によって人口に膾炙したとされる。
情報化社会はしばしばコンピューター化、デジタル化と混同されるが、情報化社会の本質はまさに「ハードからソフトへ」であって、コンピューターやITはその手段でしかない。アナログな情報伝達手段が支配的であった1960年代から既に情報化の流れは始まっていたのである。