概要
男性。がっしりとした体格で、巨大な鎚アクモンを持ち、上半身は融けかけた金属の鎧に覆われている。
鍛冶、静まらぬ大地、炎の神。知性ある生物の魂を満たす熱とエネルギーの創造力を統べる。職人、執念、そして創造と破壊の循環を司る神でもある。
道理をわきまえてはいるが、その創造と破壊の衝動を守るため、究極的にはどのような法にも縛られない。時には新たなものを生み出すために、一つの地域を溶岩で覆ってしまうこともある。彼は定命の者にさらなる表現力があると感じ、常に彼らの想像の壁を押し広げようとしているが、これは時折大きな落胆を生むことになる――そしてその感情は破壊となって世界を打ち据える。
余談だが、鍛冶の神だということだと、モチーフの中心はギリシャ神話の神格の一柱であるヘパイストスだと思われる。
さらに余談だが、
エルズペスの愛用武器神送りは元々パーフォロスが鋳造した剣であったが、パーフォロスとヘリオッドの争いの最中に定命の者の世界に落ち、たまたまテーロスを訪れていた少女時代のエルズペスに拾われ、次元の外に持ち去られた。それ以来この剣は彼女の愛剣となり、各次元での戦いで彼女を支え続けた。
カード性能
エキスパンション:『テーロス』で単色の神が5柱の「大神」、『神々の軍勢』『ニクスへの旅』二つあわせて多色の神が10柱の「小神」サイクルとして収録された。
鍛冶の神、パーフォロス
マナコスト | (3)(赤) |
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カードタイプ | 伝説のクリーチャー エンチャント — 神 |
パワー/タフネス | 6/5 |
能力 | 破壊不能 |
あなたの赤への信心が5未満であるかぎり、鍛冶の神、パーフォロスはクリーチャーではない。(あなたの赤への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(赤)の数に等しい。) | |
他のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、鍛冶の神、パーフォロスは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。 | |
(2)(赤):あなたがコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。 |
信仰心が溜まると実体化する仕様のカード。信心についてはニクソスを参照。
クリーチャーが戦場に出ることを誘発条件とする対本体火力能力と、クリーチャーのパワーを強化する起動型能力を持つ。
どちらの能力もクリーチャーを展開する戦略に噛み合っており、ビートダウン全般と相性良好。特に トークンを生み出す手段との相性は抜群であり、組み合わせ次第では対戦相手のライフをあっという間に削ってしまうこともできる。
ただし、赤のクリーチャーは低タフネスだったり歩く火力だったりと場持ちが悪く、これ自身をクリーチャーとして運用するにはある程度意識したデッキ構築が必要。
伝説のクリーチャー故にデッキに大量投入しにくいが、
クリーチャー主体のデッキで小数枚仕込んでおけば、膠着状態でもダメージ稼げるカードとして意外と活躍してくれるカードである。
また下環境においてはトークン生成や自己ブリンク出来るクリーチャーと相性が良く、それまでカスレアと散々な評価であった二の足踏みのノリンに現実的な使い道が出来るなど、多くのカードの新しい居場所まで作り出した実績を持つ。
アクモン
こちらも『パーフォロスの槌』という名前のエンチャント兼アーティファクト・カードで収録された。
パーフォロスの槌
マナコスト | (1)(赤)(赤) |
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カードタイプ | 伝説のエンチャント アーティファクト |
能力 | あなたがコントロールするクリーチャーは速攻を持つ。 |
(2)(赤),(T),土地を1つ生け贄に捧げる:無色の3/3のゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・エンチャント・トークンを1体生成する |
全体に速攻付加能力は、ビートダウンデッキではもちろん強力。さらにビートダウンの天敵、全体除去を食らった後でも自身の起動型能力で3/3トークンを生み出せるため、ある程度能力が自己完結しており戦場においては腐りにくい。もちろん、持ち主である鍛冶の神、パーフォロスとの相性は抜群。
伝説のパーマネントにありがちな欠点として、これも2枚目以降が手札に来ると完全に腐ってしまう。元々複数枚並べて恩恵がある能力でもないため、デッキへの投入枚数を抑え、あまりこれに依存しない構成にすることが求められる。