概要
当時樺太最大の製紙会社の令嬢で優秀な頭脳と絶世の美貌を持つ。一方でその性格は冷酷かつ残忍。ハナの最大の怨敵にして最後のターゲット。
常に無表情で殆どのことには動じない。その思考回路は謎の面が多く、底知れない狂気や他者への共感を感じさせない酷薄な印象を受ける。そのため仲間からは内心恐れられ、ハナも憎悪より恐怖心が勝るほどトラウマとなっている。
市村ハナの学生時代のいじめのリーダー格で、自身は直接手を出さず、敏恵などに命令をしていじめをさせていた。そもそもハナへのいじめが始まるきっかけになったのは、女学校の初年度、長期休学をしていた彼女を心配したハナが親切心から声をかけ、その時ハナに何かを見出した絢子が「どうしてそんなに“綺麗”なの?」と首根っこを掴む不可解な言動に出たことである。そんな絢子に慄いたハナが彼女を拒絶したため、絢子は取り巻きを使って彼女を虐げるようになったのだった。
樺太から北海道へ向かう引き上げ船に乗り込んだハナに泥棒の冤罪をかけ、船から追い出し間接的にではあるがハナの家族を奪う。
その後も財閥令嬢として優雅な生活を送り、ホテル経営者の白川グループの子息・白川清二郎との婚約も決まるなど公私共に順風満帆な様子を見せるが、その実態は嘗ての仲間だったサチを婚約者の玩具として与えたり、逆に許嫁をSMプレイで虐げたりと歪んだ交際をしていた。
内海敏恵の接触を機に、ハナが過去の報復をして回っていることを知り、敏恵に資金の援助をする代わりハナを生捕りにして連れて来ることを要求する。