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瀬尾サチ

せのおさち

瀬尾サチとは漫画「美醜の大地」の登場人物(メイン画像左側の女性)。

概要編集

市村ハナのかつての同級生にして、いじめグループの一人。


自分よりも成績の高いハナに嫉妬し、いじめに加担していたが、女学校卒業後は生活が180度変わってしまう。

事業に失敗した父親が多額の負債を抱え、母親は心を病んだ末に自殺。借金返済のため娼婦となるが、客の子供を身ごもり、息子・進司(しんじ)を出産した。不遇を託つ中で生まれた息子の存在は、サチの心に母性を宿し、彼女の精神を変えていく。


 旭川市の祖母の元に身を寄せ、職を求めて出ていた街中で偶然絢子と再会し、高嶋津家の使用人として雇われることになる。漸くまともな暮らしが出来るとサチが喜んだのも束の間、職務内容はなんと絢子の婚約者・清二郎の“お人形”(=SMプレイの相手)となる事だった。当然怖気付くサチだったが、絢子に3倍の額の給与を提示され、進司を養うため已む無く引き受ける。しかし尊厳を踏み躙られる日々に、心は疲弊していく一方だった。


ハナの4人目のターゲット…であったが、サチの息子にかつて亡くした弟の面影を重ね合わせたハナは、彼女を見逃すことにする。この出来事と息子の存在によって、これからは息子のために生まれ変わろうと決意し、いじめグループで唯一改心した人物となる。


 しかし、ハナへの復讐に動く敏恵によって息子を人質に取られ、敏恵に協力せざるを得なくなってしまう。この時からサチの行動指針は『まともに生き直す』『息子を取り戻す』のいずれか二つに大別されるようになる。

一度は生き直そうと決意したサチだが冷静さを欠いていたとはいえ、行動はほとんど敏恵の言いなりであり、偽証を思い付いたり、傷害や殺人にまで及んだりするあたり、心根はなかなか治らないものであることを思い知らされる一面も見えた。


 最後は漸く敏恵と決別するも、彼女のNGワードである「化け物」呼ばわりをしたことで彼女に殺害され、顔を剥がされるという悲惨な最期を遂げることとなる。


関連タグ編集

美醜の大地〜復讐のために顔を捨てた女〜

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