ガスト(ファミレス)
がすと
概要
すかいらーくが経営する洋食ファミリーレストランである。
2009年に社名を冠する「すかいらーく」の店舗が全て消滅したため、すかいらーくの各事業子会社が経営するファミレスの中では中心的な位置付けである。すかいらーくの他の業態としては、中華の「バーミヤン」、和食の「夢庵」、イタリアンの「グラッチェガーデンズ」等がある。
名前はスペイン語・イタリア語の「味」「好み」「喜び」といった意味合いの「gusto」に由来する。したがって最後に「O」が付くのがポイント。
ガストはすかいらーくと似たようなコンセプト(洋食)であるが、1990年代前半のバブル崩壊に伴う低価格路線の実験店舗として作られた。1992年3月に1号店を東京都小平市に開設(既に閉店しているが、隣接地に同じすかいらーくグループのバーミヤン小平仲町店がある)。
現在では当たり前のように採用されている店員の呼び出しベルやセルフサービスのドリンクバーなどをいち早く採用しており、結果として低価格の実験は成功して当時高級志向であったすかいらーくの多くがガストへとシフト転換を行っていった。
ロープライスであるため「ガスト現象」と呼ばれるブームも巻き起こしたが、セルフサービスが仇となり客足が遠退いた時期も存在する。
かつて「ガストビジョン」と呼ばれる大型のテレビ画面を店内に導入していたのも特徴だったが、現在は全て撤去されている。
その後、2001年にはファミリーレストラン初の全都道府県出店(最後に残ったのは沖縄県)を成し遂げ、2003年11月の八王子寺町店オープンを以て1,000店舗を突破したファミリーレストランとなっている。
店舗のロゴは数回変更されている。初期の店舗は「GUSTO」とアルファベット表記、その後「レストランSKYLARKガスト」の派手なデザインを経て、最近の店舗は「Cafēレストラン ガスト」の表記となり、ロゴも店内の雰囲気もカフェ寄りの落ち着いたものになった。また、通常のガストでは殆ど取り扱わないステーキをメインにした「ステーキガスト」、デリバリー・テイクアウト専門店、から揚げ専門店である「から好し」との複合店舗といった派生業態もある。