ドリンクバーとは、外食店舗で用いられるドリンクサービスの一つである。
概説
来店客にセルフサービスでドリンクメニューを取ってもらうドリンクメニューの形態。
特にファミリーレストランでは、今や定番のサービスとなっている。
形態
ドリンクサーバー、もしくはピッチャーで飲み物を配置し、用意した飲み物から好きなものを選んでもらい、それらを客の手ずから容器に注いでもらい、座席に運んで味わってもらう。
客はメニューを注文する際、ドリンクバーのサービスをメニューとして店側に注文することで、サービスを利用できる。
相場はおよそ400円前後。セットメニューのオプションで抱き合わせするパターンも多い。
最大の利点は、全ての工程が客任せなため店員の労力を大幅にカットできることだろう。
また客自身が好きにドリンクを選ぶことで、客側もドリンクを飲むタイミングの考慮やメニューを店員に向かって注文する煩わしさから解放され、より気軽に飲食を楽しむことが出来る。
メニューはかなりの幅があり、コーラ、烏龍茶、オレンジジュース、サイダー、メロンソーダなど定番のものから、ときにカシスジュースやマンゴージュースなどの変わり種まで、店舗や系列店によって多種多様。
ホット系はコーヒーとお茶と定番ながら、アメリカンからエスプレッソ、カフェオレからキャラメルマキアートまで、高性能コーヒーサーバーを設置してかなり本格的なものが味わえる。
お茶は耐熱ガラス製のポットとティーバッグ式で淹れるものや、茶漉しに指定分量だけ茶葉を入れるものの二つが主流。こちらも緑茶、紅茶、烏龍茶、ハーブティーと店舗次第では相当数の数のお茶を用意してある。
これら多種多様な飲み物をミックスしてオリジナルドリンクを作るのも、ドリンクバーマニアの密かな楽しみでもある。
課題
一方で、このドリンクバーにも欠点は存在する。
まず客の店舗内での往来が増えることで、店員と客の衝突の危険性が増える。
そしてドリンクバーにスナックメニュー(フライドポテトなど)だけを頼むと、そこから数時間にわたってドリンクバーだけを嗜みながら店内に居座り続ける「ドリンクバー飲み」が発生し、来客の回転率を落としてしまうことがある。
ほかにも、ドリンクバーコーナーでトラブルが発生すると、それだけ店全体の評判や客の回転率が低下するため、如何にマナーを守らせて快適に利用してもらうかという、店側の別の努力と負担が増えることになる。
客側にも厄介なことはある。
店側がドリンクバーとのセットメニューをとにかく押してくる点である。
ドリンクバーを単独で注文するよりも、セットメニューと並行することでより安くドリンクバーを利用できるよう誘導するため、特にドリンクバーに魅力が無くても勝手にドリンクバーが付いてきたり、ドリンクバーとの併用をむやみに推奨されるなど、店側の都合に振り回されるケースもある。
その他
pixivに投稿されているイラストは、何故か大半にR-18が付いている。