曖昧さ回避
概要
CV:高梁碧
秦の六大将軍の一人で、同じく六大将軍である王騎の元召使いであった。
常に仮面で顔を隠した素性不明の人物で、六大将軍の中でも苛烈な戦いぶりで知られた。
回想シーンに登場。
実は昭王の娘で、政から見ると大叔母にあたる。本来なら王族の一員たる高貴な出自であった。宮女であった生母の身分が低いゆえ、寵愛を妬む輩による暗殺の危険があり、母は焼身自殺を装って知人に彼女を託し、摎の命を守った。
その後はその知人を介して王騎の家の召使いとして育ち、それと同時に王騎を間近で見てきたことで武芸の達人へと成長する。その為男勝り且つお転婆な少女となり、その比類なき武力もあって彼女にちょっかいを出そうとする男は居なかった(居ても素性を知る王騎が許さずシバき倒した)。
一方で幼い頃から王騎に憧れており、己が成長して城を百個取った暁には自分を王騎の妻にして欲しいと彼に約束させる乙女な一面もあった。
自身の出自については何も知らされていなかったが、昭王と対面する機会を得ると血縁故か、互いに親子と悟り、素性を探られること(女性と分かって侮られないようにする為もあるかも知れない)を防ぐため、仮面を付けるようになる。
時が経ち、摎が少女から妙齢の女性に成長した頃、遂に目標だった百個目の城に到達する戦が始まった。その前夜に摎は王騎と対面する。そして王騎はこう声を掛けた。
「いよいよ最後の一つですね」
王騎は彼女の誓いを憶えていた。そしてその日を彼も心待ちにしていたのである。幼き日の戯れと思っていた摎には何より嬉しい言葉だった。
しかし摎の夢は龐煖の襲来によって無惨に絶たれた。馬陽の戦いで龐煖と対峙した彼女はあと一歩力及ばず、願いは命と共に戦場に散ったのである。
王騎はこれに嘗て無い程の激昂を見せ、龐煖に一太刀を浴びせるのだった。