概要
アルミューレ・リュミエール (Armure Lumiere) とは、ハイペリオンガンダムに搭載された防御兵器の名称。
フランス語で「輝く鎧」を意味する。
軍事要塞アルテミスの光波防御帯「アルテミスの傘」をMSに搭載できるレベルまで小型化したものであり、実弾・ビームを問わず防御できる。
また、シールドの位相がモノフェーズ化しており、展開中であっても展開した内側の機体からの攻撃はすり抜ける。
さらに、エネルギーを発生機に集中させ対象物に接触させることで、ビームサーベルのような攻撃にも使用できるまさに万能の兵器と言えるものである。
弱点として、ビームコーティングされた武装の貫通を許してしまうこと、シールドの発生器そのものを一点に集中攻撃されると耐えきれず、発生器が損傷すれば維持できなくなることなど問題も多少はあった(もっとも、そんな装備や戦法は滅多に無かったためこの装備の優位性は変わらない)。
だが、そんな弱点の問題も軽くふっ飛んでしまう難題を抱えている。ハイぺリオンに搭載した時点でのエネルギー消費が激しく、全基を展開した状態での連続稼働時間はわずか5分となる。そのため、通常では腕部のシールドのみを展開して戦闘を行う。
後にこの技術は多方面に流出した他、地球連合軍には陽電子リフレクター、ザフトやオーブなどではビームシールドといった形で各陣営において発展していくことになる。特にビームシールドについてはアルミューレリュミエールの直系にあたる改良版であり、陽電子リフレクターと異なりモノフェーズを継承している。作中では、ストライクフリーダムがデスティニーのアロンダイトを白刃取りする際、内側(本体側)からビームシールド内へマニピュレーターを突っ込んでいた(アロンダイトのビーム刃部分をビームシールドで遮断しつつ、実体部分をマニピュレーターで押さえるための処置)。
普及して戦場において比較的遭遇する装備となったため、対艦刀やドラグーンのビームスパイクなどの実体部分を持つビーム兵器に対してはビームによりシールドが部分的に中和された部分を実体部分が通過することにより貫通を許すという、新たな弱点が発見された。
モノフェーズ
本来、物質の位相(フェーズ)は表と裏の両側で対になっているのだが、このシールドでは単位相化されているので裏面が存在しない。このおかげで自分からの攻撃は一方的に行える。
余談
- フェーズとフェイズ
このフェーズ(Phase)はテレビ本編ではフェイズシフト装甲などの名名前に使われる「フェイズ(Phase)」の事で、「位相」や「段階」という意味の単語である。表記が異なる理由は不明、資料によってはフェイズシフト装甲との兼ね合いから「モノフェイズ」と記載している事もある。