「よう兄弟…会いたかったぜ」
「そして俺を認めてもらいたい "龍を継ぐ男"として」
「はいっクズ確定 ぶっ殺します」
もしかして
概要
コミックス累計発行部数1000万部を超える大人気格闘漫画タフ・シリーズ第3作『龍を継ぐ男』の登場人物。
宮沢鬼龍の遺伝子を使って製造されたクローン生物兵器「ガルシア・シリーズ」の生き残りであり、突然変異体ガルシア28号をも上回る身体能力を持つ存在、いわば突然変異体を超えた突然変異体である。
ガルシア・クローンの特徴である額のバーコードを拭い去るかのように十字傷が刻まれている。また、染めているせいかガルシア・シリーズ唯一の黒髪。
名前の元ネタは上記のナジーム・ハメドだと考えられる。
人物・性格
寡黙かつ無感情だったガルシア28号と比べると、非常に好戦的な性格かつ饒舌(と言うより、ガルシア・シリーズは従順さのために自我や情緒の発達が生じないように育成されるので、ペンタゴンから解放されたことで自我が芽生える事が出来たと言うべきか)。
自分達ガルシア・クローンを道具のように扱ったアメリカ政府に対して激しい憎しみを持っている。
死亡した他のガルシア・クローンを「兄弟」と呼び、ガルシア28号の心臓を移植された長岡龍星に対しては敵対心を抱いている。
一方で用意周到・計画的な面もあり、ロシアの武器商人マフマドベコフの部下であったメルニチェンコに幻魔による恐怖を植え付け、自身に忠実な部下キャプテン・マッスルとして自陣営に引き入れ機を見てマフマドベコフを始末させるなど、策謀を用いる事もある。
また、遺伝子的に自分の父に当たる鬼龍を「パパ」と読んで慕うなど茶目っ気もあるが、一方でオリジナル・ガルシアやそのクローンである自分達を頑なに息子と認めない彼をクズと断じている。皮肉であるが鬼龍の子供達の中では最も鬼龍に性格面が似ている。父親を愚弄する一方で、叔父にあたる静虎には幻魔拳のコピー元という事もありそれなりに敬意を払っているようで、さん付けで呼び「流石だ」と称賛している一方で、「優しさが拳を劣化させている」と評している。
経歴
なぜか灘の技を身に着けており、特に"幻魔拳"を得意とする。
「ドラゴン・ラッシュ」が開催される中、龍星が"ガルシアの心臓"の持ち主にふさわしいのかを見極めるために彼を襲撃。幻魔拳で龍星に幻魔を植え付け、戦闘不能に追い込んだ。
その後は渡米しスマイル・ジョーを襲撃。"四大幻獣"すら軽くあしらう強さを見せつけた。
そして龍星のお見舞いのために再び来日。龍星を守ろうとする宮沢静虎やD-51と一戦交える。静虎相手に互角の戦いを繰り広げるが、突如戦いを中断し動物園へ急行。
動物園のゴリラに遊ばれている鬼龍を救出し、罪もないゴリラに幻魔を植え付ける非道さを披露した。
戦闘能力
上記の通り突然変異体を超えた突然変異体とも言うべき存在であり、生まれながらに超越的な身体能力を持つ。
加えてYouTube等の動画サイトなどで見た灘の技を再現できる程の才能を持ち、灘神影流の技を高いレベルで修めており、「弾丸すべり」を応用して大型トラックや宮沢熹一の超高速の打拳も無傷で凌ぎ、幻魔拳に関しては独自のアレンジを加えてより凶悪な技に仕上げている。
一方で活法は習得していないため、自力では幻魔拳の後遺症を治療できない欠点を持つ。
そういった優れた才能の反面、慢心などが原因でメルニチェンコの叛意に気付かずに毒殺されかけたり"拳獣"リカルド相手に苦戦するなど窮地に陥って焦り顔になるシーンも複数回描写されている。そういった事態に見舞われても次の登場時には不敵な態度なのはまさに父親似といえる。