「灘神影流活殺術はたとえミサイル相手でも戦ってみせる」
「見せたろうやないか!超絶技巧の技を…」
概要
灘神影流は猿渡哲也氏の漫画タフシリーズに登場する古武術。
高校鉄拳伝タフの主人公である宮沢熹一は第15代目継承者に当たる。
一子相伝の暗殺拳で、打撃技、関節技など格闘技に用いる奥義から、相手を間接的に死に至らしめる暗殺のための奥義などがある。
その一方で気で相手を癒す活法も存在する。
関連流派に 灘心陽流、覇生流、幽玄真影流があり、共通する技もある。
一子相伝ゆえに看板も掲げず、弟子も取らないマイナー流派であるが、裏の世界では真の最強として広く名が知られている。
初期設定では新陰流から発展したタイ捨流の素手で戦う部分だけを独立させ、さらに中国拳法を取り入れて完成した活殺術が「灘心陽流」で「灘神影流」はその亜流とされていた。そのため、心陽流は権力者の護衛、神影流は暗殺に従事していた。
後のシリーズにて「覇生流体術」が登場し、「灘神影流は覇生流の亜流にすぎぬ」という台詞があった他、終盤には「流祖を同じくするもう一つの神影流」として幽玄真影流が登場。関連流派がどんどん後付けされた結果、どれが元祖でどれが対になるのかわからない状態に陥っている。
メタ的には猿先生の整合性を気にしない作風によるものだが、現実の武術流派でも、後継者争いで分裂し、「ウチこそが本家」といがみ合うことは珍しくないため、本家だの亜流だのは当人たちが勝手に称しているだけという可能性もある。
技一覧
大きく分けると
技法 (捕手・関節技)
殺法 (当身技)
活法 (蘇生法)
整法 (整骨・整体)
薬法 (漢薬・毒薬)
食法 (料理)
の六つに分類される。
◆突き
霞突き (鬼龍&ジェット)
・目に見えない程の超高速の打撃連打。鬼龍が最も得意とする技。
螺子拳 (熹一)
・拳を縦にした状態で繰り出し、相手のガードをすり抜け顔面へ命中させる打拳。手を縦にする際に捻りを加えて相手の顔面に当てるので、威力もアップしている。このパンチによって鼻骨を折り、 発する衝撃波によって脳にもダメージを与える。
菩薩拳 (熹一&静虎)
・踏み込みと共に両手の拳を相手に打ち込み攻撃する。打撃の跡がまるで菩薩に見えることからこの名称がついた。使用後は自身の気を放出するためにかなりの疲労が伴う。
・使用の際は体に力みがあってはならないため、敵を前に拝むような無防備な所作を取り入れる事が多く、突っ込んでくる相手へのカウンターで鳩尾のあたりに打ち込む。基本使い捨てが多い神影流の技の中で、シリーズを通して、思い出したように使われている。
頤突き (熹一)
・顎関節に拳を打ち顎を外す技。
釘突き (熹一)
・空手で言う一本拳とコークスクリューを組み合わせた打撃だが、打ちながら腕を捩るコークスクリューと違い腕の回転をヒット寸前で行うため、一本拳とあいまってヒットポイントへ極度に集中させた打撃に転化しており、負傷した箇所をピンポイントで狙う技。
爆砕拳 (熹一)
刺鉄拳 (熹一)
◆ 掌打
鼓爆掌 (熹一&鬼龍)
・両手のひらで相手の耳を挟み込むように叩き、空圧で相手の鼓膜を破る。
破心掌 (熹一&静虎)
・全身の連動で強烈な掌底を胸部に打ち込み、心臓に強い圧をかけ心停止させる。
◆ 刺し技
一寸棒死 (熹一)
・人差し指で耳の中にある急所を突き、気絶させる技。
錐揉み貫手 (静虎)
咽喉抉り (静虎)
◆ 膝蹴り
鎚蛙 (熹一)
・低い体勢から膝のバネを活かしたジャンプからの飛び膝蹴り。
釘車 (熹一)
◆蹴り技
虎腿蹴 (静虎)
・空中に飛び上がり相手に向かって脚を振り抜く蹴り技。静虎の必殺技。
鷹鎌脚(尊鷹&静虎)
・立ち上がった状態で跳躍し回し蹴りを放つ。この際の風圧で地面にはミステリーサークルのような円ができる。特に尊鷹のは本気で放てばスイカが鋭利な刃物で綺麗に真っ二つにされたかの様な凄まじい斬れ味を見せる程。
斧旋脚[ふせんきゃく] (熹一)
・ 勢いをつけ地面に片手をついた状態で、脚を弧を描くようにして振り下ろす技。
地雷殺 (熹一)
・一本拳で足の甲にある『衛陽』を突き、相手の動きを止め、逆立ちするように下から顎を蹴り上げ、脳震盪を起こす技。
灘神影流上段蹴り (熹一)
玄脚跳躍五段蹴り (熹一)
◆頭突き
髄破[ずいは] (熹一)
・全体重をのせた頭突き。
◆ 内部破壊技
刺鉄拳 (熹一)
塊貫拳[かいかんけん] (鬼龍&熹一)
・撃ち込んだ打撃エネルギーのベクトルを相手の体内で変化させる。これを使用すれば腹部に打った打撃で脳を揺らすことが可能。
兜浸掌 (尊鷹)
・頬に手を当てた状態で放つ掌打。兜を被った相手を殺すことを目的とし、頭部を揺さぶり頭蓋骨にぶつけることで脳を破壊する。
捩突(鬼龍)
・相手の顔面に捻りを加えた突きを食らわせて脳を揺さぶり、前後不覚に陥らせる。
脾腹蹴り (静虎&木場)
・足の甲で相手の体を蹴る瞬間に捻りを加える。体の外から内部へ衝撃を送り込むことで、内臓機能を乱し生体機能を麻痺させてしまう
◆ カウンター技
釘車 (熹一)
夜叉燕 (静虎)
弓矢返し (静虎)
波濤返し (静虎)
波濤返し返し (熹一)
弾丸すべり波濤返し (熹一)
塊蒐拳弾丸すべり(熹一)
呪怨返し (静虎)
◆ 崩し技
樹根倒し (熹一)
巨岩返し (熹一&ブル)
◆ 投げ技
龍斬首落 (熹一)
首旋投げ (熹一)
腕がらみ鎖骨投げ
羽折投げ (熹一)
◆ 締め技
鰻絞め (熹一)
変形鰻絞め (熹一)
鎖締め (熹一)
回転横三角締め (熹一)
首捻 (熹一)
首落とし (静虎)
宮沢熹一オリジナル首落としパートⅡ (熹一)
真・大蛇捻り (熹一)
◆ 関節技
指烈固め (熹一)
腕卍固め (熹一)
翼砕固め (熹一)
襷固め (熹一)
堅柔固め (熹一)
紐搦固め (熹一)
足髄固め (熹一)
阿鼻固め (熹一)
罪人固め (熹一)
魔神固め (熹一)
毒蛾固め (熹一)
百足固め (熹一&ジッチャン&オニ平)
逆さ百足 (熹一)
回転百足 (熹一)
巨蛸固め (熹一)
大蛇固め (熹一)
雲竜固め (熹一)
海鼠捩り (熹一)
岩鉄捩じり (ガルシア)
・相手の首を太ももで、片脛を腕でロックし、身体全体を捻ることで頚椎と靭帯を破壊する。常人では不可能なレベルの柔軟性が求められるため、使用には「第三の筋肉」を覚醒させる(いつでも火事場の馬鹿力を出せる)必要がある。ガルシアは「ボーン・トルネード」という名で使用していた。
変形足ひしぎ (熹一)
◆ 同時落下技
飛燕肩落とし (熹一)
◆ 防御技
弾丸すべり (熹一,静虎,鬼龍,尊鷹)
・飛び道具などの軌道を身体をつかって反らす技。熟練すると体内に撃ち込まれた銃弾を主要臓器から反らすことも可能。
氣膜 (熹一)
・肉体を気の膜で覆い攻撃を減衰させる。
硬筋術 (熹一)
・いわゆる硬気功 気によって肉体を硬質化させる。
脱骨術 (熹一,静虎)
・関節の付け・外しを自在に行う。
変水 (熹一)
逆瀧(静虎)
回転潰し (熹一)
◆ 治療技
縫経 (熹一)
気動波 (熹一)
刺鉄拳 (静虎)
頑健術 (熹一)
総身退毒印 (熹一)
不動巻き (熹一)
整体・鍼治療 (鬼龍)
秘伝のツボ (静虎,鬼龍)
横隔膜を刺激し静脈の瘀血を放出 (静虎)
◆ 移動技
短距離走の速度で匍匐前進 (静虎)
運歩 (尊鷹)
・瞬間移動のように間合いを詰める技、縮地に近い。
鳳腿によるノーモーション跳躍 (尊鷹)
・立ったまま宙に浮くように跳躍し蹴り技に繋げる。
◆ 道具術
蛇鞭 (熹一)
・衣服を鞭にする
蛇縛包 (熹一)
・相手のシャツに両足を突っ込み、中から顔面を蹴り上げた後、相手の肩に足を掛けて相手の顔をシャツで包むように締め上げ、頸動脈を絞めつつシャツで相手の視界を奪う技。
◆ オカルト技
幻突 (熹一&覚吾&丈一郎)
・「軽やかさ」「しなやかさ」「力強さ」を全て兼ね備える剛脚「玄腿(モンスター・フット)」の持ち主しか使えない幽玄真影流の奥義。見えないエネルギーのようなものが腕の付け根あたりから投射され標的を吹き飛ばす。作中で被弾した宮沢熹一は身体を捻って直撃を避けても2m近く吹き飛ばされ障子を突き破っていた。風当て身などの大気をぶつける技と違い、この幻突の謎エネルギーが何なのかは作中で一切説明されない。また、この技を極めた日下部丈一郎は両腕を後ろに組んだ状態でも自在に幻突を放つことが可能。
爆丹拳 (熹一)
・相手の下丹田に気を込めた拳を叩きつけることで、 気を体内で爆発させ、それによって発する衝撃波が全身の毛細血管、更には脳にもダメージを与える技。
幻魔拳 (静虎&悪魔王子&リカルド&龍星)
・打撃を寸止め(または顔面に拳がめり込むほど突く)にすることで脳の視床下部に特定のイメージを植え付け自立神経を乱れさせたり幻痛といった後遺症を残す。これは気血といった東洋医学の分野で、灘神影流活法により気を注入することで完治することができる。派生技に幻魔遊撃拳がある。
精髄破滅拳(金時&龍星)
蠢蟹掌 (鬼龍&熹一)
・心臓に掌底を放って“虫”を蔓延らせ、二度目で心臓を食い破らせる。しかし二度撃ちは禁忌とされている。この技を受けている時に他の相手に撃つと“虫”が移る。
幻朧(静虎)
・相手の殺気をそのまま相手に返す。仏門の到達点である悟りの境地になってようやく会得できる技と言われており、灘神影流の歴史で繰り出せたのは静虎のみである。
塊蒐拳 (尊鷹&鬼龍&熹一)
・別名鬼の五年殺しと言われ、内臓に何らかのダメージを与える事で、5年以内に相手を殺す。塊蒐拳の五年殺しを解除する技も存在し、伝承者となる者が先代からその2つを同時に伝えられる。
呪怨 (鬼龍&鬼一郎)
・灘神影流最悪の奥義。強い衝撃を与え、脳に無数の血栓を作り出す技。受ければ半身不随、失読症、記憶喪失、幻覚を引き起こす。この技は喰らった相手だけではなくその子孫にすら影響を及ぼし、廃人となった人間の周囲で諍いを起こすことも最悪の奥義といわれる由縁。あまりに恐ろしい効果から禁じ手として封印されていた。
・技の流れとして、両腕を交差させて相手の頭部を掴んで捩り、ヒットポイントを自分の前に晒させてそこに打撃を打ち込む。
空眼
・集中力が極限までに高まったことで、 相手の動きをまるで上から見下ろすような視点で把握して対処することが出来る、いわゆるサードマン現象を起こす。