「ワシは南京町のブタマンと同じくらいケンカが好きねんで おいしいてハッピーハッピーやんケ」
CV:岩田光央 (OVA、PS2ゲーム版)
概要
青葉工業高校に通う実戦的古武術、灘神影流活殺術(なだしんかげりゅう かっさつじゅつ)の第15代目継承者。父である宮沢静虎と共に最強の武術家を目指し日夜鍛錬を積んでいる。
連載初期はジャッキー・チェンやブルース・リーみたいなアクション・スターになる夢を持っていたが、いつのまにか言及されなくなっている。
不良に見られがちだが、町内の草むしりに参加する、真面目に授業を受ける、毎日勉強するなど根は真面目(ただし成績は悪い)。
あだ名は「キー坊」。ライバルや宿敵、権力者、果てはロボットに至るまで、身内以外の人物からは基本的にこう呼ばれる。
来歴
高校鉄拳伝タフ
当初は不良と戦っていたが、作品が格闘漫画路線に舵を切ると格闘技や武術の心得がある相手が続々と登場。持ち前の前向きさで、対戦相手と友情を育んでいく。
静虎と因縁を持つプロレスラー・アイアン木場や、関節技の達人である朝昇、木場を瞬殺した謎の男ガルシアなど、強豪との戦いを経て成長していく熹一。
TDKにおけるガルシアとの決戦では不慮の事故(禁断の蠢蟹掌"二度打ち")により結果的に彼の命を奪ってしまい、それがトラウマとなっていたが後に克服。
だが、静虎の双子の兄であり悪の権化となった宮沢鬼龍が登場。静虎との激戦の末、彼を半身不随・心神喪失に追い込んでしまう。
最序盤は剣山のような髪型に細眉、泣きぼくろという容姿で、上着を羽織っていたが、話が進むにつれそれらの要素が消失し、メイン画像のような風貌になる。
また、序盤は惚れっぽい性格が強調されており、美人キャラが登場しては熹一が惚れるという展開が半ばお約束となっていた(そして惚れたキャラは悉く猿空間に送られる羽目に)。
TOUGH
廃人と化した静虎の治療費を稼ぐため、ヤクザが主催する闇試合(ダーク・ファイト)に参加。
鬼龍の刺客が次々襲来する中、戦いの舞台はハイパー・バトルに移行する。
ハイパー・バトル本戦では復活を果たした静虎と親子対決を繰り広げ、これを制する。だがそんな折、鬼龍の口から「熹一は静虎の実の息子ではない」と衝撃の事実が告げられる。また、特殊な脚「玄腿(モンスター・フット)」の持ち主であることも明かされた。
静虎と鬼龍の兄であり、バトル・キングとして君臨していた宮沢尊鷹との決闘では辛うじて勝利。これにより彼から灘神影流の当主として認められる。
幽玄真影流と灘の激闘の中で、熹一の本当の父は日下部覚吾という人物だったことが明らかになる。
世界中に戦いの様子が中継される中、覚吾に勝利した熹一は、新たな流派「灘・真・神影流」の当主となり、幽玄の道場を受け継ぐこととなった。
前作に比べるとガッシリした体格となり、ヘアー・スタイルもイガグリさながらのものになった。
また、「猛人注意」の文字が書かれたTシャツを着用するようになる。
ハイパー・バトルに向けての武者修行中に出会った宮下和香といい感じになるが、例によって彼女も猿空間に送られ物語からフェード・アウトした。
TOUGH 龍を継ぐ男
主人公を新キャラクター・長岡龍星に譲った第3部でも引き続き登場。
なんとロング・ヘアーとなり悪堕ち。本編の10年前に鬼龍を殺しており、彼の遺志を継ぎNEO宮沢熹一を名乗り暗躍。
暗黒武闘会では龍星を指一本であしらい脱糞させ、鬼龍の子に遺伝する重篤な心臓病「バースト・ハート」の存在を明かす。
また、数々の武道家を巻き込み、武術大会「血の謝肉祭(ブラッド・カーニバル)」を開催した。
だが、これらの所業はガルシア28号救出のために米軍を欺くことを目的とした芝居だったことが判明。同時に、鬼龍の死も偽装だったことが明らかになった。
灘の一員に復帰してからは髪を切り前作と変わらない風貌に戻る。
熹一と入れ替わるように悪堕ちした龍星を追って、静虎や尊鷹と共に鬼龍の居城であるエリア52に突入。
そこで鬼龍が差し向けたロボット兵器に尊鷹共々軽くのされたり、鬼龍の言葉でガルシア28号が自殺する場面に居合わせたりと散々な目に逢う。
ガルシア28号の心臓が龍星に移植されると、彼を狙って次々と闇の権力者の刺客が襲来。ようやく熹一と龍星が肩を並べて戦うようになる。
主人公の座こそ龍星に譲ったが、10年前の回想や血の謝肉祭におけるガルシア28号との戦いなど、熹一が目立つ場面も多く、龍星と共闘するようになってからは事実上もう一人の主人公のような立ち位置になっている。
龍星とのファースト・コンタクトは最悪そのものであり、しかも血の謝肉祭以降に鬼龍の元へ闇堕ちの挙げ句に恩人であるオトンをぶちのめし、ガルシア28号の死を結果的にもたらした事から確執が残っており、仲間になってからも脱糞の件をねちっこく蒸し返したり、龍星も龍星で熹一に辛辣な態度を取ったりするなど、険悪な場面が見られる。
一方、心身ともに成長を重ねる龍星を次第に認めるような発言をする、一緒に食卓を囲む、二人で喫茶店に入る、幻魔拳の後遺症に悩まされる龍星に活法を施すなど、よき先輩・戦友として振る舞う場面もまた多い。
使用する技
◆突き
釘突き 霞突き 頤あご突き 螺子拳 爆砕拳 刺鉄拳 菩薩拳
◆ 掌打
鼓爆掌 破心掌
◆ 刺し技
一寸棒死
◆ 膝蹴り
鎚蛙 釘車
◆蹴り技
斧旋脚 地雷殺 灘神影流上段蹴り
玄脚跳躍五段蹴り
◆頭突き
髄破
◆ 内部破壊技
刺鉄拳 塊貫拳
◆ オカルト技 (攻撃)
幻突 爆丹拳 幻魔拳 蠢蟹掌
◆ カウンター技
釘車 波濤返し 波濤返し返し 弾丸滑り波濤返し
弾丸滑り幻突カ ウンター 塊蒐拳弾丸すべり裏拳
◆ 崩し技
樹根倒し 巨岩返し
◆ 投げ技
龍斬首落 首旋投げ 腕がらみ鎖骨 投げ 羽折投げ
◆ 締め技
鰻うなぎ絞め 変形鰻絞め 鎖締め
回転横三角締め 首捻り 宮沢熹一
オリジナル首落としパートⅡ 真・大 蛇捻り
◆ 関節技
指烈固め 腕卍固め 翼砕固め
襷たすき固め 堅柔固め 紐搦固め
足髄固め 阿鼻固め 罪人固め
魔神固め 毒蛾固め 百足固め
逆さ百足 回転百足 巨蛸固め 大蛇固め 雲竜固め 海鼠捩捻り
変形足ひしぎ
◆ 同時落下技
飛燕肩落とし
◆ 防御技
氣膜 硬筋術 脱骨術 変水
弾丸滑り
関連タグ
宮澤喜一 - ネーミング・モデルになった政治家。連載開始当時の内閣総理大臣。
小泉鈍一郎 - 『秘密結社鷹の爪』の登場人物。熹一と同じく主人公であり実在の総理大臣経験者が名前の元ネタになっている(こちらは読みが違う)。