動物園だ、目の前に概要がいる
龍を継ぐ男BATTLE.293「猛獣」からBATTLE.295「裏取引」にかけて登場した、とある動物園で飼育されているゴリラ。サイボーグ化したり言葉を発したりはしないごく普通のゴリラである。
しかし怪物を超えた怪物である宮沢鬼龍を一方的にボコボコにできるゴリラである。
来歴を本気で怒らせたのがまずかったな
来園していた子供がゴリラの飼育スペースに落ちてしまうという事件が発生し、飼育スペース周辺は騒然としていた。そこへなぜか颯爽と鬼龍が現れ飼育スペースに飛び込む。子供は素早く救出され、母親は安心のあまり泣きながら鬼龍に感謝を述べるのだった(なおこの親子も過去のコピペの流用であることが判明している)。「フン…善意でその子を助けたわけじゃない」と返答をする鬼龍。と、ここまでならほっこりするところなのだが...。
「いい機会だからコイツと闘(や)ってみたかっただけだ」
突然ゴリラに蹴り掛かる鬼龍。そしてあっさり左腕を折られ
「あっ 一発で折れたッ」
と冷や汗を流す鬼龍。唖然とする来園者と読者。その後もゴリラを怒らせるために顔面を狙うなど執拗に攻撃を続けるが足を捕まれ叩き続けられる鬼龍。絶体絶命と思われた所に悪魔王子が駆け付け、鬼龍に代わってゴリラに戦いを挑む。そして「ゴリラの闘争本能はチンパンジーにも劣る」と唐突にゴリラディスが始まり戦闘の流れが一変。悪魔王子はゴリラ相手に臆することなく攻撃を繰り返し、さらに幻魔拳でゴリラに幻魔を植え付け、倒れている鬼龍に手を伸ばす―というところでゴリラ戦は終了する。
猿展開を超えたゴリラ展開
◆なぜが急にゴリラに闘いを挑む鬼龍
◆どう見ても体長4~5mはあるゴリラ
◆オモチャ扱いされる元ラスボス
◆足を掴まれ叩きつけられる鬼龍「わっ」という情けない声を出す鬼龍
◆「ゴリラの強力な顎力は人間の頭蓋骨などひと噛みで砕く」と突如始まるゴリラの解説
◆猿渡哲也先生の超画力で描かれる迫力満点のゴリラ・アクション
◆「次号、鬼龍の運命は...!?」という、相変わらず内容を読んでいないような担当編集による予告文禁断の二度打ち
◆「ゴリラからしてみれば遊んでいるだけ」だと解説される「霊長類最強生物ゴリラと遊んではいけない 絶対に本気で怒らせてはいけない超危険生物」という迫真の警告
◆「超危険生物」姫次はゴリラだった...?
◆悪魔王子と対面すると急に通常サイズになるゴリラ
余談
このゴリラ展開が掲載されたプレイ・ボーイの発売はゴールデンウィークだったことから「GWはゴリラ・ウィークの略だった」とネタにするマネモブもいた。
あまりにも情けない上に脳が理解を拒むような目にあった鬼龍だったが、悪魔王子からは明確に「今のあんたはピークを過ぎて衰えてる一方」だと指摘された。読者からは(ぶっちゃけTOUGHの頃から)散々指摘されたことではあったが、作中で明言されたのは初めてである。