概要
N県T村に赴任してきた西海大学所属の若き医師。実家は富永総合病院という病院。
医者の家系に生まれたお坊ちゃんだが医者としての熱意は強く、過疎村への赴任を志願した熱血漢。T村で出会った無資格の医師・神代一人に不信感を抱くも、彼の腕前や人間性に影響され彼の実質的な弟子としてT村で過ごすことになる。
まだ若い為か技術的、知識的に欠けるところがあったが、一人から多くを学び優秀な医師として成長していく。一方でコメディ的な言動が目立つムードメーカーでもあり、前作の高品龍一に相当する狂言回し的なキャラクターと言える。また、もう一人のKである黒須一也からは兄貴分のように慕われており、一人との関係も数多の医療現場をくぐり抜ける中で、弟子であると同時に唯一無二の戦友のようなものへと変わっていった。
長らく準主人公的な立ち位置で活躍していたが、海外の著名な医師からスカウトされる出来事、そして実家の入院患者を治療したことをきっかけに西海大学を辞職。実家を継ぐためKの診療所を去った。
その後はしばらく登場していなかったが、母の死に傷心し放浪していた一也が富永総合病院を訪れた際に再登場。父親から院長の座を継いでおり、アクの強い部下の医師たちを纏め、慕われるなど人間的にも成長した姿を見せている。
村を離れてから7年間のうちに担当した手術は約800件以上(およそ開腹450/鏡視下350)。
名目上の専門は「一般外科」ということになっているが、脳、胸部、腹部、整形、循環器、消化器内科まで全てこなしてしまうほど熟達しており、専門医ですら舌を巻くほどに頼もしい医者へと成長した。
ただし同時に治療のための投資に遠慮も躊躇もしないというある種の悪癖も開花してしまっており、最先端手術に必要な非常に高価な医療機材を次々と導入しては病院の財政を圧迫し、父に渋い顔をされている(だがそのおかげで出来る治療と救える患者が増えていくので長期的に見ればプラスではあり、そのため父も黙認はしている)。
正確な年齢は不明だが一人とほぼ変わらないらしい。