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黒須一也

くろすかずなり

医療漫画「スーパードクターK」シリーズ「Doctor K」「K2」の登場人物。「K2」におけるもう一人の主人公(K)。
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概要編集

黒須一也とは、真船一雄による漫画作品『スーパードクターK』シリーズの登場人物。

改題後の『Doctor K』Karute76「ミステリアス・ボーイ」にて初登場。

「お父さんはドクターK」と語る謎の少年として登場した。


その正体はドクターKこと「西城KAZUYA」の叔父「一昭」の計画によって作り出されたKAZUYAのクローン人間。

KAZUYAの許嫁でありながら結ばれなかった女性「黒須麻純」を母体として生まれた。

「一也」の由来は「KAZUYA」の漢字表記である。


当初はKAZUYAの分身を生むことを望んでいた麻純だったが、自らの子として育てることを望み、出産後まもなく赤子の一也を抱えて脱走。

一昭もその心情を理解したらしく、二人を追うことはなかった。

KAZUYAがガンに侵されていることを知った麻純は「ドクターKの後継者」としての養育をKAZUYAに託そうとするが、将来を強制することを望まなかったKAZUYAによって麻純の元に返された。

一也はKAZUYAを「お父さん」と呼んでいたが母である真純から勘違いだったと聞かされ、別れ際に「Kのおじちゃーん」と呼んでいた。


最終話にて、西暦2018年にKAZUYAそっくりに育った一也と思わしき人物が「Kだ」と名乗る場面で物語は幕を閉じる。


K2』の黒須一也編集

第13話「分身」から登場。

登場時点の作中時間は西暦2004~2005年で、一也はまだ小学生であった。

黒須麻純の息子として何も知らずに育ったが、1999年に死去したKAZUYAに変わってドクターKとなった「神代一人」によって次代のドクターKとして見出される。


世界で唯一、健常に成長した「完全なクローン人間」であり、一昭がそのクローン技術を誰にも伝えず資料や記録にも遺さなかったため、クローン技術に肯定的な勢力からも否定的な勢力からも注目を集めており、何度も命を狙われ事件を通じて己の出生のすべてを知る。

「Kの一族の宿命」「KAZUYAの複製」という事実に苦悩しながら、作中の時間経過に応じて心身ともに成長していく。


人物編集

普通の子どもとして友達と遊んで過ごした経緯があるので、KAZUYAよりは普通の感性の理解に明るい。何かと豪快だったKAZUYAとは異なり、誰に対しても穏やかかつ謙虚な態度で振る舞う、人によっては嫌味に感じるほど模範的な好青年である。

しかし、根はストイックな上、譲介の挑発やビクトルから握手で力比べに全力で応えるなど、焚きつけると燃える一面を持っている。


一方で異性に対するデリカシーが足りず、周囲の女性陣にからかわれることも多い。

母の教育とその出生ゆえに生命倫理に関しては厳しい理念を持っており、医学生初の解剖実習の時、検体となった遺体をオモチャにする同級生に強く死と向き合わせ、間接的に退学に追い込んでしまったこともある。

(飽くまで一也は死に向き合わせるべく叱咤しただけで退学は強要しておらず、反省してもその後に人の死と向き合い、医師になれないと決断したのはその同級生である)


特に体を鍛えている描写はないが、高校時代にはKAZUYA同様に筋肉質な大柄な体格へと成長していた。

ただ、KAZUYAは一族の性質から敵が多く護身のため、また外科手術は体力勝負のため鍛えていたと言う設定があるため、作中で描写してないだけで、鍛えている可能性は高い。幼少期から犯罪者に狙われていたせいか護身術や武器の扱い方も学んでいたらしく、シージャック犯に襲われた際には拳銃を一瞬で解体して無力化するという芸当も見せている。


来歴編集

小学6年生の頃に医師になる決意をしてからは一人の下で医学を勉強し続け、時には一人や村人たちの協力を得て手術をこなすこともあった。そのため同年代の学生や医師顔負けの技術を有し、高校二年生の時点で一人から「既に立派な医者」と評されている。


帝都大学医学部に現役合格・卒業し、44巻時点で研修医となった。


宮坂詩織とは当初、彼女の趣味の刺繍が縫合の技術上達に繋がるとして親しくなったクラスメイトだったが、自分からクローンであることを明かした上でも、Kの後継者でもKAZUYAのクローンでもなく1人の人間として自身を見てくれた彼女とは強い絆で結ばれている。


医大生時代にカルト宗教団体「ストロージ・ジーズニ(命の番人)」が自身を標的にテロを起こした際に、母である黒須麻純が自身と詩織を庇って瀕死の重傷を負いながらも一也にトリアージを迫り、結果的に母を見捨てる形となって死の瞬間に立ち会えなかったことがトラウマとなり、時折身動きが取れなくなるほどの激しい頭痛に苛まれるようになったが、後にトラウマの原因を自覚した時、今際の際でも医療従事者の矜持を貫き通した母の行動を力に変え、母の姿で心を揺さぶり続けていた罪の幻影を覚悟と精神力でトリアージし、トラウマを克服した。


母の死の直後、遺品からKAZUYAのマントを見つけた一也は、大学を一時休学してKAZUYAそっくりの出で立ちで各地を放浪して「ドクターK」として活躍、KAZUYAの足取りを辿りながら自身の為すべき道を探し、その過程で失踪していた一人の父の足取りや、もう一つの「Kの一族」に触れることになった。

この時はドクターKらしくあろうとして言葉使いも少々ぶっきらぼうになっており、前作の『Doctor K』のラストシーンに当たる出来事はこのタイミングであったことが後に語られている。


復学後に無事卒業し研修医となってからは一人の元で詩織と共に勉強していたが、後に一般的な医療現場を学ぶため、詩織と共に高品総合病院に異動し、環境や上司にも恵まれ医者としての腕前をさらに伸ばしている。


関連タグ編集

スーパードクターK K2(漫画) もう一人の主人公

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