概要
帝都大学でのドクターK/KAZUYAの同期。
変人でマイペースな、いわゆるマッド系で、学生時代は医学部生なのに授業に殆ど出ずに機械いじりに没頭し、現在は医療機器の研究開発を行い、多数の特許を取得している。特許料収入は相当なようで、大学敷地内の一部を買い取れるほど。
初登場時には、ガンの治療機械を作り、病魔に冒された自身を実験台に治療を実行。敷地を買い取った事で施設内を立ち入り禁止にして誰にも邪魔されない状況を作り上げたが、機械が最後の治療は不可能と判断して残りは人に託し任せる事を選択したかのようにKAZUYAや学友達が施設に招き入れられ、生き長らえた。
着替えや洗濯の時間が惜しいからと人前に出ない時は全裸に白衣という格好で過ごしており、単行本の登場人物紹介では股の部分にモザイクがかかっていたり、コマで途切れてる事が多い。羞恥心が欠けているらしく女性である宮坂詩織の前で下半身を露出させたことも。
しかし、コミュニケーション能力は割と高く、言動の割に親切で、ジョークを交えた講義で生徒たちを爆笑させたり、思い悩む後輩を諭して勇気づけるなど人望も厚い。
KAZUYAに対抗意識を抱いているが手術の分野では絶対に勝てないという自覚があるため別の分野でKAZUYAを越えようと、医療機械を制作する道を選び、日々努力している。
その一方で、KAZUYAが手術後のリハビリで腕が落ちかけている時には、KAZUYAの腕は同期として憧れだからこそミスをする姿は見たくないと休養を取るようアドバイスを送るなど複雑な友情を築いている。
続編のK2の時代でも登場し、自身が開発した遠隔手術も可能な高性能医療ロボット「イカロス」を開発したが、本人としては既存の技術からコストカットしていった独創性のないつまらない出来と評している。
しかし、医療格差があるからこそ儲かる者達からの妨害を受け、ハッカーの手によってイカロスが暴走した際、イカロスの緊急停止後に自らメスを握ってオペを成功させている。
KAZUYAとの死別は彼の心にも影を落としたらしく、当初は以前よりも偏屈で無口な性格になっていた。KAZUYAのクローンである黒須一也に対しても「君に興味はない」と評するなど険悪な態度で振舞っていたが、一也や詩織との交流の中で自身のKAZUYAに対する友情を自覚し、事件解決時には笑顔で語り合うなど関係が大きく改善した(他人とのコミュニケーションも以前を思わせるものに戻ってきている)。
また、ストロージ・ジーズニ編では大垣と共に一也保護に協力。磨毛の施設を利用して、襲撃に来た工作員を捕らえる事に成功した。