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高品龍一

たかしなりゅういち

医療漫画『スーパードクターK』及びその続編『K2』の登場人物。

概要編集

西城KAZUYAの友人で、寺沢病院の勤務医。

お調子者で勇み足な所はあるが情に篤く義理堅い熱血漢であり、その人柄から交友関係はかなり広い。完璧なKAZUYAとの対比か未熟な所のある医師を起点にするストーリーなどでは、彼が狂言回しを勤めることもある。

KAZUYAとの出会いは重度の腎臓病で腎臓移植を待っている梨田政一と事故で重い全身火傷を負った梨田政次間の腎臓・皮膚移植オペで、数々の患者を救った。それ以降、KAZUYAから人柄を認められたらしく、お互いに緊急時のヘルプを求められた時にも融通を利かせる程になる。

また、良くも悪くも人やレアケースに縁があり、KAZUYA程ではないが波瀾万丈な人生と経験を経ており、普通なら挫折に終わりそうな事でも折れずに立ち向かっていった。

主人公のKAZUYAや同期で脳外科専門の朝倉と比べると、高品は『一般レベルでは優れ、そつはないけど特別でも専門家でもない』レベルの医者であるが、逆に『医者は特別な存在が1人いればいい訳ではない』と言うアンチテーゼの役割を物語の中で問われることとなる。

その数多の努力の末に身につけた実力はKAZUYAが認め、DoctorKでは論文が認められてドイツに渡り、K2では人格の成熟に伴い、大病院を構える実力に至った。


寺沢病院で手術室長にまで昇進するも、院内感染を引き起こした責任(高品自体に落ち度があった訳ではないが、医学の矛盾として発展すると共に病気や菌の強化や変化が生じて起こる想定外が起きてしまった)を取って寺沢病院を退職。後に診療所を開業し、ドイツ留学を経て高品総合病院を開業している。


続編のK2では影のKの一族である神代一人に医師免許を交付するための試験に際して磯永KEIに呼ばれる形でドイツから帰国した際に初登場。一人のオペの助手を担当した。この時は朝倉共々に顔見世程度の登場であったので、往時からさほど加齢した容姿(その当時は40代に入ったばかりであったので、口元に小皺が生じた程度であった)ではなかった。その後に高品総合病院を開業し、日本有数の総合病院で、一也と宮坂さんの同期の斉藤由貴が妻の親類(祖父が兄弟同士のはとことのこと)でもあり、マッチングしていた事が判明。更に、息子の龍太郎が研修医の身でありながらも身が入ってない現状と、息子の後見人の医師の安倍川が勇退したことにより、一人から一也と宮坂さん、龍太郎のトレードを決意。N県T村で少しずつ成長し、また育成する側の一人からの言葉で、息子と向かい合う決意を固める。

そこで、最初は拗らせた溝が災いする中で、スーパードクターK時代の自分とKAZUYAの出会い、その濃密な人生と経験、同時にKAZUYAの最期の看取りに立ち会えなかった後悔も語った。

自身の胸中を明かした事で、龍太郎からも胸中を明かされ、超人であったKAZUYAと比較していたために、凡人と自分を卑下していても、自分も他人が見れば、充分に偉大な医師であり、医大に進んだ息子にとっての自分は重石だったにもかかわらず、自分は手を差し伸べていなかった事を思い知らされた。二度目の再登場までに20年近くの間があったため、白髪混じりの頭髪と深く皺の刻まれた老け込み気味の容貌(前作最終回と同じ)になっているが、本質は過去作の時代と変わりはなく、息子に若き日の自分の面影を見出していた他、身の上話を含めての対話が功を奏したか、親子関係は改善へ向かった。


回想では、学生時代には学級委員長を任されていたが、学業の実力よりもクラスの仲間に本気になれる人徳で選ばれるタイプだった模様。

そんな一般家庭の出であったが故に(インターネットのない時代はそれだけでハンデとなった)平凡な医者であった自分を高みへ導いてくれたKAZUYAのことを深く敬愛していた故に、その死は受け入れたくなかったと吐露するなど、最良の友であった彼の最期を看取れなかったことが最大のトラウマとなっている。


KAZUYAを敬愛していた故か、その妹のKEIとも(敬愛していたKAZUYAの実妹であった事から)知己を得ている、KAZUYAの後を継いだ当代ドクターKたる、神代一人からも我がKの一族とは切っても切れない縁があると説明される、Kとの縁が時を経て、彼の心の時間を動かし始めるなど、その人生の重要な局面でKの一族との縁が絡んでいると言っていい。言うならば、Kの一族との縁で人生の路が拓けた最初の男である。


そのモデルは若き日の真船一雄先生自身。


関連タグ編集

スーパードクターK K2(漫画)

西城KAZUYA:友人

斉藤淳子:妻

高品龍太郎:息子

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