概要
第3章にあたる「恋愛リアリティショー編」で中心となる番組。
いわゆる恋愛バラエティ番組で、芸能界で活動する数人の少年少女たちが、週末にさまざまなイベントを通して恋愛関係を築いていくというコンセプト。
公式略称は「今ガチ」であり、作中の公式Twitterでも「#今ガチ」というタグが用いられている。
プロデューサーはアクアが重要人物として目をつける鏑木勝也であり、彼からアイについての情報を得る対価として番組への出演を決意する。
出演者はアクアの他、MEMちょ、黒川あかね、鷲見ゆき、熊野ノブユキ、森本ケンゴといった美男美女揃いであり、番組は若者を中心に人気を獲得。いち視聴者である不知火フリルも「目の保養」として楽しんでいた。
この手の番組にしては意外にもやらせは控えめで出演者の素の人間性が強調されるようになっているが、一方で視聴者の興味を惹くための意図的な演出や編集が行われている。
作中では、番組が進むにつれて鷲見ゆきが中心人物となってゆき、一方で「影が薄い」と自分の立ち位置に悩んでいた黒川あかねを悪女の立場に据えたら面白いだろうという空気が出来上がり、あかねをさらに悩ませる一因となった。
結果、あかねは空回りした挙句にゆきに怪我を負わせてしまったことで「降板しろ」等とバッシングを受けて精神的に追い込まれるが、彼女を救うためにメンバーは番組では収録されていない、自分たちが仲良く映っている写真や動画を繋ぎ合わせて特別なムービーを作り、名誉挽回を図った。
番組側は当初「(世間の)あかね叩きが番組叩きにシフトしかねない」として映像の公開を拒んでいたが、アクアからは「大人が高校生のガキを守らないでどうするんだ」と鋭く突っ込まれている。
最終的にはあかねも現場に復帰し、波乱あったものの番組自体は円満に終了する。
そしてアクアとあかね、(非公開ではあるが)ゆきとノブユキというカップルが誕生し、更にMEMちょがB小町にスカウトされ、物語は第4章へと続いてゆく。