概要
電気自動車の一種で、電気を動力源とするバス。車両に大容量のバッテリーを搭載するタイプと、走行空間上に架線を張り、トロリーポールから集電しながら走行するトロリーバスの2タイプがある。
走行用バッテリーの充電は充電スタンドからコードを接続するタイプと実証研究中の地上コイルと車上コイルの間で非接触給電を行う2方式がある。
この他にエンジンなどで発電する発電機を搭載したハイブリッドバスも存在する。
歴史
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電気モーターが発達すると乗合馬車(オムニバス)に載せて電動化する動きが出てきた。
初の電気バスは1881年に製作され、20世紀前半には実用化の動きがあったが、電気自動車同様、航続距離の問題や車両価格の問題などからなかなか普及が進まず、先にディーゼル機関が実用水準になったため頓挫した。
日本では1930年に初めて作られ、名古屋市交通局でテストを兼ねた営業が行われた。
第二次大戦前後の石油燃料不足だった時期に一定数普及したが、航続距離が短く、充電の手間がかかるために短期間で終わった。
1960年代から70年代のオイルショック期に大阪や京都、名古屋などで試験導入が行われたが航続距離は1940年代より伸びたとはいえまだ短く、バッテリー容量が小さいために冷房がつけられない欠点があり試作で終わった。1990年代あたりにも各種ハイブリッドバスが試作された。
リチウムイオンバッテリーが普及した2010年代以後、ようやく経済的な電気バス登場し、あらためて導入され始めている。まだ航続距離が短いため、高速バスなどの長距離バスには導入されていない。