概要
「じゃチヒロといれる!?」
ヒナオの情報屋に、突如「悪者に追われているから守ってほしい」と転がり込んできた少女。
治癒能力を持つ「鏡凪一族」の生き残りであり、その体質を狙った双城らに実験体にされていた。
人物
天真爛漫でマイペース。食い意地の張った性格をしており、死にかけたり嘔吐した直後ですらその食欲は衰えることを知らない。
買い出しに行ったチヒロの車に無断で乗り込み、パン・デザート・ドリンクのフルコースを人の金でキメる(ちなみに全て別の店)など生意気で図太い節がある。
チヒロにはよく懐いており、母親に「打ち明けていいのはホントの本っ当に大切な人にだけ」と念を押された自分の体質のことを話そうとしたりと信頼を寄せている。
「まじで素晴らしい」「"うまいか?"と聞かれたらこう答えるよ "うん"って」など、幼女らしからぬ独特な口調が特徴的。
以下、単行本未収録内容のネタバレ注意!
経歴
前述の通り、母親共々双城らの手によって研究所に監禁されていた。
牢中での生活は、必要に応じて実験に必要な筋肉をメスで削がれ続けるという凄惨なもの。手足を持っていかれることも珍しくなかったらしく、傷口を触らせることを躊躇ったチヒロに対し「慣れてるから」と返している。
「(やせ細っていても)何回か削げばいいだけ」という考えのもと、満足な食事も与えられていなかったようだ。
今でこそ監禁生活を「ずっと暗い所にいた」「ご飯はべちゃべちゃなものばかり」と苦しげに振り返っているが、監禁時は自分が母であることを悔やみ、謝罪の言葉を口にした母親に対し「お母さんがいるから幸せ」と言い張っていた。
逃亡が叶ったのは母親の決死の作戦によるもの。シャルはお母さんも一緒に逃げようとせがんだが、母は「逃がせるのはあなただけ」と拒否。追っ手にギリギリまで時間を稼いだのち、そのまま死亡したことがダルマの口から明かされている。
能力
負傷しても傷がすぐに治るという特異体質に加え、それを利用して他者の傷をも癒すことができるようになった。
他者への治癒能力は「痛くなくなってほしい」という想いに起因するものであり、劇中では負傷したチヒロへの思いやりをきっかけに発現し、「まともに使えるようになるまで一か月はかかる」と言われるほどズタズタになった筋繊維を一瞬にして治癒してみせた。
まだ使いこなすのは難しいらしく、今のところ腕を丸々再生するまでには至っていない。