ガンダム・アスタロトオリジン
がんだむあすたろとおりじん
メカニックデザイン:形部一平
機体データ
型式番号 | ASW-G-29 |
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全高 | 18.5m |
本体重量 | 32.2t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | アルジ・ミラージ(※) |
※本編外の媒体で登場する際にパイロットとして扱われている。
概要
アスタロトは、機体を長年管理・保管して来たウォーレン家が取り潰された際、名に傷の付いた貴族家の象徴を引き取る者はおらず、アンダーグラウンドな市場を彷徨った後、最終的にアバランチコロニーの複合企業「タントテンポ」の手に渡った。
しかし、闇市場を転々とする中でアスタロトの武装や装甲は分解・転売されており、アスタロトは他のモビルスーツのパーツでレストアされ、運用された。
アスタロトオリジンは300年前、厄祭戦末期に建造・運用されたアスタロト本来の姿であり、カラーリングは白ではなく赤系で纏められている。
両肩の可変型ブレードシールドや左腰にマウントされた武装群など複数の専用装備を有しており、右腕には専用武装であるγナノラミネートソードを稼働させる為のエネルギー伝達ケーブルを持つ等、その機能や武装の存在、そしてカラーリングの差異もあってレストア後のアスタロトとは大きく印象が異なる。
専用装備は広域での作戦行動を想定して開発されており、可変型ブレードシールドと背部のブースター尾翼を展開することで飛行形態に移行可能。これによって並みのモビルスーツを上回る長距離移動と大気圏内での高高度飛行を単機で可能にしている。
一方で、装備の大半は厄祭戦当時の技術で製造されている為、戦後の技術力で新造する事は難しい。
なお、闇市場に流出した装甲の大半は同じくガンダム・フレーム機の内の一機であるガンダム・ウヴァルに装着され、アスタロトとの戦闘に用いられている。
アスタロトはウヴァルとの二度に渡る激闘の果てに本来の装備の大半を取り戻したかに見えたが……。
武装
γナノラミネートソード
アスタロト本来の武装の一つであり、ショットガン等と共に左腰にマウントされる専用の太刀。
圧縮したエイハブ粒子を右腕の接続ケーブルを介して刀身に送る事で特殊なナノラミネート構造である「γナノラミネート反応」を発生させる事が可能な貴重な装備である。
このγナノラミネート反応は接触した装甲のナノラミネート構造を破壊する効果を持ち、実現出来れば極めて強力な武装となる事が期待されていた。
しかし、エイハブ粒子は極めて短い時間で崩壊する為、圧縮技術は安定性を欠き、実用化にこぎつけた装備は少ない。当然ながらこの技術は戦後時代に於いて完全なロストテクノロジーとして扱われている。
ナノラミネートの天敵である事から、この装備のモチーフは悪魔アスタロトが持つ「毒蛇」と思われる。想定されていた敵は天使の名を持つ殺戮兵器だろう。
スレッジハンマー
γナノラミネートソードの鞘を兼ねる質量打撃兵装。
ハンマー自体にもグリップが備わっている為取り回しが良く、使用しない際は専用のラックを介して左腰へマウントされる。
ショットガン
スレッジハンマー、γナノラミネートソードとセットで運用される150mm口径の射撃兵装。
高い機動性を活かした近接戦闘能力を活かす為に射程はあえて控えめに設定されており、主に中・近距離戦で使用される。
グリップ部分に可動ギミックを持ち、弾切れの際には銃身を打撃武器として使用する事が可能。
可動型ブレードシールド
両肩に装備されていた可変型シールド。
バックパックのブースターユニットを使用する際には機体を安定させる為の主翼としても機能する。
厄祭戦後の技術では再現が難しい程の高い堅牢性を持つ。
闇市場に流出した装備はタントテンポの幹部であるジャンマルコ・サレルノの手に渡り、彼の配下の運用するカッリストに装備されるが、アバランチ・アンダー3でアスタロトと交戦した際に両腕ごと奪還される。
外部出演
ガンダムビルドメタバース
漫画初出の本機だが、ビルドメタバースにて、まさかの1話目からモブが初めて作るガンプラとして、サプライズ出演を果たす。