「貴様では、このウヴァルには勝てんよ!」
メカニックデザイン:形部一平
概要
厄祭戦末期に建造されたガンダム・フレーム採用型モビルスーツの一機。
厄祭戦終結後、長らく廃棄コロニーの動力炉付近に放置されていたところをタントテンポに発見され、当時現場監督を務めていたロザーリオ・レオーネの所有物として秘密裏に回収された。その後、タントテンポの内乱が発生すると、ロザーリオ自身の手によって運用される。
ガンダム・アスタロトと同じく装備の殆どか失われた機体であり、ギャラルホルンの役人ヴィル・クラーセンがヴォルコ・ウォーレンの神経を逆撫でする為に調達したアスタロト本来の装甲の大半(頭部の半分、胸部、腰部、右腕、膝以外の左足、右足の腿および足首からした、のおよそ七割)を黒く染め上げて装着している(その為ロールアウト当時の姿は不明)。
背部には2基のブースターを備えた高出力バックパックを装備しており、脚部のバーニアと併用することで、機動性、運動性能、単独飛行距離を大幅に強化している。
ただしヴィルであっても全ての装甲を収集する事は出来ず、右脛部、左腕部はフレームが剥き出しの状態となっており、防御面に不安を残している。当初はそのままの状態で運用されたが、後に別途調達されたシールドを右肩と左腕に装着し、防御面の脆さをカバーしている。
頭部はアスタロトの装甲の上からオリジナルの装甲を取り付けたような形になっており標準のデュアルアイに加えアンテナの基部にもう一対のカメラアイを持ち、昆虫の複眼を彷彿させるような不気味な四眼仕様となっているのが特徴。
二度に渡りアスタロトと激闘を繰り広げるが、戦闘に随伴させていたナナオ・ナロリナの裏切りによってコックピットを破壊され、ロザーリオは死亡。
機体はヴォルコ側に渡り、装甲もアスタロトへと移植された後、ジャンマルコの手に渡りガンダム・ウヴァルユハナへ改修された。
なお、アスタロトの残り18%のパーツ(頭部の側頭部以外、左腕、右脚部の膝から下、左膝、バックパックのスタビライザーなど)は今も行方不明となっている。
機体データ
型式番号 | ASW-G-47 |
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全高 | 18.9m→19.8m(ウヴァルユハナ) |
本体重量 | 31.5t→33.6t(ウヴァルユハナ) |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | ロザーリオ・レオーネ→サンポ・ハクリ(ウヴァルユハナ) |
武装
グレイブ
最初にガンダム・アスタロトと交戦した際に装備していた薙刀。両端にスパイクを持つ独特な形状を持つ。
使い手によっては相手に反撃の隙を与えない自在な斬撃を行う事ができ、ロザーリオはアスタロトとの戦闘でアルジとの技量の差を見せつけている。
マイニングハンマー
アスタロトとの二度目の戦闘で使用していたハンマー。採掘技術を応用した先端部の回転機構によって、比較的軽量ながらも高い破壊力を実現している。
ロザーリオは自身の操縦技術によってアスタロトが持つデモリッションナイフの展開ギミックを無力化している。
ラウンドシールド
フレームの露出した部位を補う目的で追加装備された盾。
マイニングハンマーの取り扱いに差し支えがないように、小型かつ円型のものが採用されている
スパイクシールド
ラウンドシールドと共に追加装備された右肩の盾。先端部にスパイクが備わっており、打撃武器としても使用可能。
210mm対物ライフル
アスタロトが運用している物と同一の射撃兵装。
ウヴァルのサイドスカート(アスタロトオリジンのサイドスカート)にはオプション装備をマウントする為のラッチが備わっている為、そこに接続して使用される。
ガンダム・ウヴァルユハナ
ジャンマルコがウヴァルのガンダム・フレームをベースに、アルジの乗るアスタロトリナシメントのサポート機として改修した機体。
パイロットはサンポ・ハクリ。改修時にはパイロットであるサンポの意見も取り入れつつ、210mm対物ライフルによる砲撃支援能力が高められている。
近接戦闘装備としてソードとチョッパーを組み合わせたハルバードを使用する他、両腕にはチェーンソーが装備された。
機体名のユハナはサンポの妹ユハナ・ハクリが勝手に登録したもの。
余談
ユハナに改装されるまでの経緯や月鋼での立ち位置はアニメ本編でのガンダム・グシオンと非常に似ている。