ガンダム・アスタロト
がんだむあすたろと
メカニックデザイン:形部一平
型式番号 | ASW-G-29 |
---|---|
全高 | 18.2m |
本体重量 | 30.6t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
|
パイロット | テッド・モルガトン→アルジ・ミラージ |
厄祭戦末期に建造されたガンダム・フレーム採用型モビルスーツの一機。
終戦後、ギャラルホルンに名を連ねるウォーレン家により行われた月面調査の最中、巨大クレーターの底部から発見され、以後三百年近く同家の手により管理・保管されてきた。
しかし、ウォーレン家は10年前に地球経済圏との癒着が発覚した事で取り潰しの憂き目に合い、アスタロトもまたアングラな市場を彷徨う事になった。
紆余曲折を経て、アスタロトは月のアバランチコロニーに拠点を置く複合企業「タントテンポ」の管理下に置かれるが、その間に装備や装甲は分解・売却されており、タントテンポの手に渡った時点でほぼフレームのみの状態となっていた。
タントテンポの頭目テッド・モルガトンの温情によってタントテンポに身を寄せていたウォーレン家の跡取ヴォルコ・ウォーレンは、家の象徴であったアスタロトを復元する為に奔走し、その際他のモビルスーツのパーツやタントテンポの工業部門が生産した部品を利用して修復を敢行。これによってアスタロトはオリジナルに似せた不完全な形ではあるがガンダム・フレーム機としての姿を取り戻すに至る。
しかし、機体を改修したヴォルコは脳に記憶チップを埋め込む手術を受けた結果、空間認識能力が著しく低下しており、機体はテッドの専用機として扱われた(この際、義手を持つテッドに合わせて義手を介した神経接続システムも組み込まれており、機体と義手を接続する事で右腕のみ阿頼耶識システムと同等の反応速度を得る事が出来る)。
その後、テッド暗殺の為に送り込まれた傭兵アルジ・ミラージが、同じくテッド暗殺の為に送り込まれた同業者を退けるべく、重傷を負ったテッドに代わりこれに搭乗。テッド亡き後はアルジをパイロットとしてアスタロト本来のパーツを奪還する為の、そしてアルジの復讐の為の戦いに投じられる。
アスタロトはガンダム・フレームにスピナ・ロディや百錬などの装甲を装着した結果、左右非対称なシルエットを持ち、左腕部に至っては入手が容易であったスピナ・ロディの腕部装甲がそのまま転用されている。また、脚部などはタントテンポがヴォルコの記憶チップに残された整備データを元に再現したもので、微かにオリジナルの面影を残している。
複数の機体の装甲をパッチワークしている性質上機体の重心バランスは劣悪であり、腰部に装備された推進装置「ブーストアーマー」によるアシストを得て姿勢制御が行われている。
フレームの基礎設計は他のガンダム・フレームと同様だが、右腕に特殊なエネルギー伝達機構が組み込まれていた。しかし、闇市場へ流出した際に伝達用のケーブルを搭載した右腕の外装や伝達機構と接続する本来の武装が失われた為、レストア後は使用されていない。
ナイフ
標準的なモビルスーツ用格闘兵装としては小振りなナイフ。
破壊力ではデモリッションナイフに及ばないが、そのサイズもあって取り回しに優れ、関節部の破壊などで威力を発揮する。
非使用時にはブーストアーマーに格納される。
デモリッションナイフ
モビルスーツの全長を超える程の規格外のサイズを誇る折りたたみ式ナイフ。
そのサイズを取り回す為にサブグリップが備えられており、非使用時はマウントアームを介してバックパックにマウントされる。
刃を折りたたんだ状態ではその剣幅を利用して防御に用いる事も可能。また、その状態で剣を振るい、インパクトの瞬間に刀身を展開する事で相手の意表を突く事が出来る等、応用の幅は広い。
一方で、展開ギミックの関係上刀身には可動部が存在し、そこを狙われた場合は装備が分解する等の欠点もある。
サブナックル
左腕に外装される大型マニピュレータ。
百錬の腰部装甲を転用したガントレットにセットされ、デモリッションナイフを振るう際の補助などに使用される。
百錬の装甲はテイワズの重工業部門が輸出した正規品をタントテンポが購入した物。
210mm対物ライフル
モビルスーツの全長にも匹敵する長砲身を持つ対物ライフル。
安定して運用するには腰部ハードポイントと接続する必要があり、ブーストアーマーとの選択式装備となるが、マニピュレータによる保持のみでも射撃は可能。
銃身にはバイポッドが配されており、これを利用し安定した射撃が可能。
HG IBOで立体化。
専用ライフル、デモリッションナイフ、サブナックル、ナイフが付属する。
デモリッションナイフは背部にジョイントを介して装備でき、展開時にはかなり大型になるが、
サブナックルのマニュピレーターによってかなり安定して保持が可能。
ただし、210mm対物ライフルはガンダムエース2016年12月号の付録として立体化しており、
現在では入手が難しくなっている。
また、このキットは「ガンダムフレーム1」を使用する2つあるキットのうちの1つであり、
その甲斐あってガンダムフレーム機体でありながら定価1100円を実現している。
ガンダムブレイカー3のDLC第3弾にて家庭用ゲーム初参戦。
各種武装が再現されており、デモリッションナイフやサブナックル、対物ライフルも実装されている。
またサブナックルはシールド版があり、シャイニングフィンガーよろしく敵に突撃しダメージを与える。
そして、ガンブレ3においてアスタロトの腕パーツは非常に重宝されている。
アスタロトはアシンメトリーが特徴的な機体であり、腕部が左右でそれぞれ配色が違うため、そういった配色のガンプラを作る際非常に重宝される。特にガンブレ3では腕パーツが左右で同一のため、より一層アスタロトの使い勝手の良さが際立っている。
なお、ナンバリング次回作のガンダムブレイカー4では、腕を左右で別々に装着できるようになったため、アスタロトが酷使されることは無くなった。
Gジェネ クロスレイズにも参戦。
体験版で月鋼のシナリオがプレイできるため、体験版の内からGETゲージによる入手が可能である。
長射程の対物ライフルから宇宙世紀系の序盤機体ザニーを彷彿とさせるのだが、本機は当然格闘にも長けたバランス型であり、加えてナノラミネートアーマーで対ビームなら無類の硬さを誇るえげつない序盤機体として君臨する。
ただしリナシメントもオリジンも、開発すると基礎性能は上がるが対物ライフルが失われるため射程が短くなる。長射程を維持したい場合はウヴァル方面に開発を進めると良い。
ガンダム・フレーム ガンダム・アスタロトオリジン ガンダム・ウヴァル
ガンダムアシュタロン:名前の由来が一緒だが、敵のガンダム。変形機構と一対の大型のハサミを持つ。
機動戦士ガンダム外伝コロニーの落ちた地で…:ガンダムでもモビルスーツでもないが名前の由来が同じである生物兵器アスタロスが登場している。
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