メカニックデザイン:鷲尾直広
機体データ
形式番号 | ASW-G-35 |
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全高 | 18.7m |
本体重量 | 34.3t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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概要
厄祭戦時に使用されていた72体のガンダム・フレーム採用モビルスーツ(MS)の1機。現存が確認されている26機の中には含まれておらず、厄祭戦時に失われたと思われている。
一方でギャラルホルン保有のデータベースにはこの機体の固有周波数が記録されており、実戦投入されたことは確かだが、不自然なまでに史料が少なく、本機の行方はおろか当時のパイロットの詳細すらも不明。
機体コンセプトは「(多数のモビルスーツを投入することが前提の)モビルアーマー(MA)に単機で(ある程度の)近接戦闘を行う」ことであり、それに合わせて各部装甲を重装甲化し防御力を高めている。
奇しくも、後年のガンダム・バルバトスでも長時間の単体運用を目的とした重装甲化(第六形態)が施された事がある。
機能
ツイン・リアクターシステム
胸部に専用設計されたガンダム・フレーム共通の動力システム。エイハブ・リアクター2基による並列同期稼働と「シリンダー駆動式」の採用により、高い出力と出力変換効率を得る。
阿頼耶識システム
コックピットに内蔵された、機体との交感により機体制御を行う有機デバイスシステム。これによってパイロットの空間認識能力を高め、高い反応性と、プログラムに頼らない生身の身体に近い姿勢制御が可能となる。
バインダー/サブアーム
モビルアーマー(MA)戦においてプルーマのような本体のMAに付随する小型機との同時戦闘を想定して、背部と腰部に合計4本のサブアームを格納するためのバインダーが各部位の左右に装備されている。背部のバインダーは翼状になっており、その姿は悪魔というよりも天使を思わせるものとなっている。しかし、腰部のバインダーを含めた4本のサブアームを剥き出しにし敵に向かう姿はまさに悪魔に相応しい。
武装
バスタードメイス/大太刀
マルコシアスの主力武装。MAのナノラミネートアーマーを破壊すべく開発された武器で、本体よりも鞘に重量を持たせ、メイスとしても使用可能。
MAハラエルとの戦闘ではこの武装を使用し、ハラエルの繰り出す6基のクローの連撃をかわし切り、強烈な一撃を叩き込んで大ダメージを与えた。
短剣
背部と腰部のバインダーにサブアームと一緒に格納されている短剣。サブアームを展開する際は基本的にこの短剣を握った状態で使用される。
シールド
左腕に装備されている防御兵装。バインダー兼サブアームの展開を妨げないよう小型のものが採用されている。
ナックルガード/クロー
両腕部に装着されている装甲。使用時に装甲がせり出し、向きによってナックルガードやクローに変えることもできる。
レールガン
両腰部バインダー内に搭載された本機唯一の射撃兵装。
活躍
ウルズハントのムービーにて、ついに厄祭戦当時のマルコシアスとMAハラエルの戦闘シーンが描写され、機体コンセプト通り単体でMAを蹴散らす圧倒的な戦闘力を見せた。
MAハシュマルとの戦いで見せたガンダム・バルバトスルプスの獣の様な荒々しい戦いとは対照に、MAの激しい攻撃を鮮やかに回避しながら接近し強烈な一撃を見舞う戦い方をしており、赤いマントを靡かせながら戦場を駆ける姿はさながら騎士の様にも見える。
左肩に設定画には無い赤いマントを装備しており、「鉄血」の世界において赤いマントは貴族の間で決闘時に着用される物とされるため、マルコシアスのパイロットは貴族、或いはそれに類する者ではないかと思われるが詳細は不明。
目からはリミッター解除の証である赤い燐光を発しており、厄祭戦当時のガンダムパイロット達はMAとの戦闘時には当然の様にリミッターを解除して戦っていた可能性が高い。
余談
フレームを初めとした装甲の色や武装コンセプトの類似、モニターに浮かんだ魔法陣がマルコシアスのものである事から、ガンダム・端白星の厄祭戦当時の姿である可能性が高いとされていたが、アプリ内ムービーにてMAハラエルの残骸と対峙した端白星のモニターにマルコシアスと表示され、端白星=マルコシアスである事が決定的となった。
実はソロモン72柱のマルコシアスも元天使であり、そのためかカラーリングをはじめ、一部パーツがハシュマルのものとよく似ている。
ウルズハントのストーリームービーに厄祭戦時代のマルコシアスとMAの戦いが描かれたが、これまで厄祭戦の話は「鉄血」本編でも外伝でもほとんど明かされなかった為、厄祭戦の情報が描かれた初の映像である。
2018年のバレンタインデーの日に公式ツイッターに上げられたラフ画はマルコシアスのものである。
実際のツイート→外部リンク