ノルバ・シノ「唸れぇ!ギャラクシーキャノン、発・射!」
メカニックデザイン:海老川兼武
機体データ
型式番号 | ASW-G-64 |
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全長 | 17.8m |
本体重量 | 22.9t |
動力源 | エイハブ・リアクター×2 |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | ノルバ・シノ |
概要
夜明けの地平線団討伐の報酬としてテイワズが、鉄華団に譲渡したハーフメタル採掘場で、ハシュマルやプルーマ(ハシュマルの子機)と共に発掘されたガンダム・フレームの一体。
発掘時、プルーマを押さえ込むような格好で出土した事もあり、戦闘中に地下に埋没したまま三百年の年月を経たものと思われる。
周囲にはダインスレイヴの弾頭らしき杭も一緒に埋まっていた為、壮絶な戦闘が繰り広げられた事が想像出来る。
発掘された当初はエイハブ・リアクターがスリープ状態で機能凍結されており、鉄華団の技術では起動する事が出来なかった為、テイワズの技術部門に持ち込まれて、リアクターの再起動と機体のオーバーホールが行われ、獅電改に代わりノルバ・シノの乗機となった。
なお、発掘時はバエル等と同様に、白を基調としたカラーリングでまとめられていたが、改修に際してヤマギ・ギルマトンの要望からノルバ・シノのパーソナルカラーであるピンク(マゼンタカラー)にリペイントされ、流星号の名も受け継がれた。
フラウロスはシノの乗る流星号としては四代目にあたり、そのカラーリングもあって関係者であれば誰の乗機であるか一目瞭然となっている(カラーリング変更の際に発生するコストについては、シノが自腹を切っている)。
他のモビルスーツがナノラミネートアーマーの防御を突き破る目的で、近接格闘兵装を装備しているのに対し、フラウロスはそのトレンドに逆行するかのように、複数の火砲を搭載した砲撃ユニットを背部に装備する。
これは射撃兵装によって、ナノラミネートアーマーの防御を突き破る事を目的とした上位機構であり、フラウロス本体もその能力を最大限に引き出す為に、砲撃モードへの可変機構を持つ(フラウロスは人間と豹の2つの姿を持つ悪魔であり、変形機構はそれを体現しているようにも見える)。
砲撃モードでは腕部ガントレットを展開し、下半身を前後逆にする事で四脚姿勢を採り機体の安定性を高め、地上戦での命中率向上や砲撃時の衝撃吸収に役立てている他、攻撃の即時回避の補助にも活用される。
尚、流星号の特徴であるアイペイントは、機体の可変機構を考慮して、頭部アンテナと砲撃ユニットにそれぞれ描かれている。
武装
レールガン(ギャラクシーキャノン)
ガンダム・フラウロスの主兵装として砲撃ユニットの上部に二基搭載されているレールガン。レールガンは2つに分割されており、通常時は前部のみで使用されるが、砲撃モード時は連結して使用される。
砲身側面に照準用センサーが搭載されている。
シノはこれを「ギャラクシーキャノン」と名付けている。
二基のエイハブ・リアクターから生み出される電力を集中する事で爆発的な初速を生み出す事が出来る。
その正体はレアアロイ製の特殊弾丸をレールガンで撃ち出す「ダインスレイヴ」と呼ばれる上位機構であり、ナノラミネートアーマーの防御すらも突き破る程の貫通力を持つ。初使用時は使い勝手がわからないシノのために、ヤマギ・ギルマトンがアシスタントとして同乗した。
なお、ダインスレイヴは厄祭戦終結後、ギャラルホルンによって使用を禁止する条約が制定されており、鉄華団はこの条約に辛うじて抵触しない通常弾頭を使用する。
通常弾頭は3分割された砲弾を用いており、通常時には単体で投射するが、砲撃モード時にはすべてのパーツが連結される。
ダインスレイヴ(スーパーギャラクシーキャノン)
フラウロスのデータからテイワズの工房が再現を行ったレールガン用の特殊弾丸。シノはこれを「スーパーギャラクシーキャノン」と命名している。
先端部が先鋭化された大型弾であり、ツイン・リアクターの出力によって高い貫通力を誇る。
ギャラルホルンの運用するそれと比較して装備自体は小型であるものの、弾体のサイズもあって通常弾と比較して取り回しに難があり、弾丸も一発のみであった。更に実際に使用したときはフラウロスがギャラルホルン側のダインスレイヴに被弾していたため砲撃形態になれず、やむなくMS形態で使用することになった(砲身を抱えることで少しでも安定させようとしている)。
ショートバレルキャノン
レールガンと状況に合わせて換装される短銃身砲。
ダインスレイヴとの併用は出来ないが取り回しに優れており、移動しながらの砲撃にも対応可能。その性質上乱戦に於いて威力を発揮する。
発掘当時はこちらの砲を搭載していた。
マシンガン
砲撃ユニットの下部にアームを介して接続されている120mm口径の機関砲。
マニピュレータで使用する為のグリップも備わっているが、砲撃ユニットに装着した状態でも使用可能。
アサルトナイフ
ピック状の先端部を持つナイフ。
他の機体の物と比較して小型で扱いやすい近接格闘兵装。
立体物
マゼンタカラーのシノ機がHGIBOシリーズにラインナップ。ロングバレルのレールガンとマシンガン2丁が付属し四脚形態への完全変形が可能となっているほか、ノーズアートはシールで再現されている。ショートバレルのレールガンとアサルトナイフはMSオプションセット7に付属。
後にプレミアムバンダイ限定で厄災戦時代の白いフラウロスが登場。鉄華団コンプリートセットにはオプションセットの武装に加え、レールガンに取り付け可能なスーパーギャラクシーキャノン(大型ダインスレイヴ弾頭)が新たに封入されている。
ゲーム作品における本機
SDガンダムGジェネレーションクロスレイズ」
獅電改(流星号)からLV8で開発可能。
レールガンはロングバレルキャノンのみでショートバレルキャノンはオミットされている。
ダインスレイヴ(スーパーギャラクシーキャノン)は、射程距離が何と9。原作と異なり半壊状態ではないこともあって(イベントを除く)、発射する弾丸の数が2発になっており、ENが切れるまで何発でも発射可能となっている。MAP兵器版は射程マスの範囲が真っ直ぐで、消費ENも50と高いものの、威力は10000と非常に高い。
武装はアサルトナイフを除いて射撃属性なので、パイロットには射撃技術や射撃知識と言った、アビリティを習得させるのが有効。
尚、阿頼耶識システムLv1に対応している為、正規パイロットのシノ以外の、同アビリティ持ちのパイロットに乗せても活躍が可能。
能力的に噛み合っているのは、チャド・チャダーンとデルマ・アルトランドの2名で、両者とも射撃能力が高く『元ヒューマンデブリ意地(相手への与ダメージ20%増加、自身の被ダメージ10%増加)』のアビリティにより、支援攻撃を交えた攻撃ではシノを超える場合もある。
リーダーとしてガンダムフラウロスを運用する場合はシノ、部隊メンバーとしてならチャドかデルマと使い分けると良いかも知れない。
機動戦士ガンダム EXTREMEVS.2 X BOOST
VSシリーズにおけるシノの搭乗機はCPU機とアシストのグレイズ改弐のみだったが、本機がコスト2000の射撃機体としてプレイアブル参戦。
これにより鉄華団のガンダム・フレームが揃い踏みとなった。
マシンガンやショートバレルキャノンを駆使して戦う射撃寄りの機体で、格闘ではアサルトナイフを使用する。また、覚醒技で半壊状態でダインスレイヴ発射といった原作再現もある。
注目すべきはギャラクシーキャノン。この武装のみ、地面に足をつけた状態で撃てば射程が無限という特徴がある。ただし射程無限化に条件がついているゆえに、この特性を活かすチャンスは少ない…
しかし実はこの武装、レバー入力で一回転しながら変形して砲撃モードになり発射するのだが、こっちで撃つと銃口補正が驚くほど強い。うまく使えば射撃戦で軸をずらしながら撃ち込んだり、逃げる相手を追いかけて一撃をお見舞いするといった動きが可能。それゆえ、下手に後ろから援護するよりも、変則アクションからのギャラクシーキャノンを相手に押し付けた方が遥かに強い。
関連項目
獅電改プラモデルではバックパックの規格が同じなのでフラウロスのユニットを移植して砲戦仕様への改造などが出来る。
ガンダムバエル:シノのパーソナルカラーに塗り替えられる前のカラーリングが同一。元々はフラウロスがバエルとして発掘される予定だったとか・・・
ガンキャノン:コンセプトやカラーリングが似通っているため、引き合いに出される。四脚の砲撃モードもこちらが行っていた伏せ体勢でのキャノン砲撃のイメージからと見れる。