概要
三日月・オーガスが撃破したオーリス・ステンジャ、クランク・ゼント両名のグレイズを鉄華団が鹵獲回収し、それぞれ使用可能なパーツを一機に集約した上で独自の改修を加えた機体。
エイハブ・リアクターはクランク機のものが転用されている。
パイロットは昭弘・アルトランド。
鹵獲に際して大きく損傷した頭部・胸部・肩部パーツは独自品に換装されており、また改修部に塗布されているナノラミネートアーマーも安価な白色の物が用いられている。
改修された装甲は正規の物ではない為に強度は低下しており、防御力に関して不安を残しているが、装甲の変更は結果として機体の軽量化に繋がっており、またバックパックに増設された大型スラスターの恩恵もあって宇宙空間に於ける機動性・旋回性は通常のグレイズよりも高い。
本来は鉄華団の運営資金の足しにするべく別勢力への転売を予定していたが、火星軌低軌道上での戦闘に於いて急遽実戦に投入され、以降は一行の戦力として運用された。
懐事情の厳しい鉄華団としては、グレイズ本来の高い整備性はメカニック達の歓迎する所ではあるが、一方で転売目的に改修した事もあって阿頼耶識システムは搭載されておらず、機体の反応速度はガンダム・バルバトスに劣る。
昭弘がグシオンリベイクに乗り換えてからは、テイワズの技術による改修とブルワーズから入手した阿頼耶識システムの搭載を行い「流星号(グレイズ改弐)」へと改修され、ノルバ・シノの乗機として運用された。
機体データ
バリエーション
流星号(グレイズ改弐)
テイワズの技術を投入し、グレイズ改に再度の改修を加えた機体。
詳細はグレイズ改弐を参照。
武装
ライフル
グレイズ本体と同じく鹵獲された120ミリ口径砲。
大幅な改修は行われておらず基本的な運用方もそのままであり、バレルを取り外してショートバレルライフルとしても使用可能。
相当数が鉄華団によって鹵獲されており、一部がガンダム・グシオンリベイクのロングライフルに改修されている。
流星号は手数を増やす目的でライフルを二挺装備するケースも見られた。
バトルアックス
全長9.8メートルの対モビルスーツ用打撃斧。
ライフルと同じく鉄華団に鹵獲されたグレイズ用の正式装備であり、こちらも大幅な改修は行われていない為、運用用途は変わらない。
バズーカ
火星低軌道ステーションでの戦闘に於いて鹵獲した320ミリ口径ロケットランチャー。
専用のマウントラッチを有する肩部装甲とセットで運用され、バズーカのポジションを自在に変更する事で腕部の可動範囲を妨げないよう設計されている。
グリップを保持しなくても砲撃が出来る為、格闘戦でマニピュレータが損傷した状態であっても攻撃を続行する事が可能。
立体物は
HGIBOシリーズにて「グレイズ改」、1/100「グレイズ改」としてラインナップ。
1/100「グレイズ改」には、ロケットランチャーとバトルブレード、マルチラックバックパック、陸戦型グレイズ用ホバーユニットが付属している。