曖昧さ回避
概要
木星圏を拠点とする「テイワズ」が独自に開発した高機動型モビルスーツ。
アステロイドベルトやデブリ帯に於ける哨戒及び偵察任務を主観に置いて開発された機体であり、戦闘に於いては高い機動力を駆使した一撃離脱戦法を得意とする。
主なパイロットはラフタ・フランクランド。
偵察時には単独での運用が基本となるが、テイワズの下部組織「タービンズ」では百里1機、百錬2機による小隊で運用され、機動性に劣る百錬の運用を補完する役割を担う。
百錬と同じくテイワズ・フレームが基本シャーシとして使用されているが、後方に突き出た大型バックパックによってその印象を大きく異にしている。
このバックパックには、エイハブ・ウェーブを感知する為のセンサーユニットの他、ブースターユニットや武装積載用ラックも搭載されている。また、腕部をバックパックに格納する事によって巡航形態に変形でき、これによって長距離移動にも対応するが、一方でその独特なバックパックの構造故に重心バランスは不安定であり、重力下での運用は難しい。
活動環境こそ限られるものの、兵装やコックピットの規格は百錬と統一されており、装備を換装する事によって幅広い用途での運用が可能。
惑星間航行艦などに配備される情報支援型や、拠点防衛を主任務とした火力支援型といったバリエーションも存在する他、バックパックに百錬を乗せて運搬するといった運用例も確認されている。
機体データ
型式番号 | STH-14s |
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全高 | 18.5m |
本体重量 | 33.5t |
動力源 | エイハブ・リアクター |
使用フレーム | テイワズ・フレーム |
武装 |
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パイロット | ラフタ・フランクランド |
武装
ライフル
型式番号JEE-101。
テイワズの重工業産業部門「エウロ・エレクトロニクス」が開発した110ミリ口径単発銃。百里の標準装備。
銃身を折りたたむ事ができ、巡航形態時にはこれをマニピュレータに保持したまま腕部をバックパックに収納する事が出来る。
また、機関部や弾倉は銃前部に集約している為、巡航形態時に於いても射撃機能は損なわれる事はない。
ナックルシールド
百里のバックパック装甲の一部。巡航形態時には腕部を覆うカバーとなる。
腕部開放時にナックルガード兼用のシールドとして運用可能となっており、ナノラミネートアーマーを用いた装甲による防御の他、これを用いた格闘戦も展開する。
輪胴式グレネードランチャー
型式番号JEE-102。
炸裂弾を装填するリボルバー方式を採用したグレネードランチャー。
トリガーはグリップの二箇所に設置されており、射撃姿勢を選択可能。後部に排熱機構を持つ他、銃身下部には折りたたみ式のグリップが備えられており、これによって安定した射撃が可能となっている。
オプションパーツを介する事でバックパックにマウント可能となっており、テイワズ内では百里の装備として採用されている。
四連式ロケットランチャー
型式番号JEE-103。百錬との共通装備。
四発のロケット弾を発射可能な軽量型ロケットランチャー。作戦内容によって様々な弾頭を発射可能。
こちらもオプションパーツによってバックパックにマウントする事が出来る。
バリエーション
カッリスト
アバランチ・コロニーを拠点とする「タントテンポ」の幹部ジャンマルコ・サレアノが調達した百里をベースに独自の改修を施した機体。型式番号STH-14/T2C。
最大の特徴として両腕部にガンダム・アスタロトの可変型ブレードシールドを装備している点が挙げられ、これを運用する事を想定したカスタマイズが施されている。
百里の特徴であったバックパックはスラスターを有するバインダーに変更されており、これによって百里と比較して小回りのきく戦闘が可能となった。
機体はアバランチコロニーの食料プラント「アンダー3」に於いてラブルスと共にタントテンポの内紛に用いられ、コロニー防衛の為に出動したギャラルホルンのグレイズを撃破するが、ブレードシールド奪還を目的に出撃したアスタロトに両腕を奪われ、敗退した。
強襲特化型百里
型式番号STH-14/as。
百里をベースに両腕部を大型クローアーム「ヴァイスクロー」に換装した機体。クローアームはフレキシブルに可動し、高機動形態への変形にも対応している。
両腕が大型化している為ライフル等の装備はできないが、それを補う為にバックパックに210mm対物ライフルを二門装備する。
ギャラルホルンの影響力の強いアバランチ・コロニー周辺で民間船の襲撃を繰り返していたが、アルジ・ミラージの駆るガンダム・アスタロトによって撃破され、210mm対物ライフルを鹵獲された。
モチーフとなったのは「鉄血のガンプラコンテスト」のオリジナルガンプラコースに投稿されたKabu氏の「百里剛腕」。審査で話題となり、特別に「月鋼」に登場する事になった。