概要
アヘンから精製されるアルカロイドの一種である。強力な鎮痛・鎮静作用がある一方、強い依存性を持つ。医療用として重症患者・末期患者の鎮痛に使われることがあるが使用に際しては厳しい制限がある(重度の大量吐血を伴う胃潰瘍での入院時に使用された者もいるが、「1度限り」であった。やはり実際に制約は強い)。
1804年、アヘンからモルヒネを分離するのに成功したフリードリヒ・ゼルチュルナー(ドイツ)は、「夢のように痛みを取り除いてくれる」ことからギリシャ神話のモルペウス神にちなみモルフィウムと名付けた。
1874年、モルヒネを無水酢酸で煮てアセチル化したヘロイン(ジアセチルモルヒネ)が製造された。