CV:和氣あず未
概要
『悪役令嬢レベル99』の物語の舞台となる乙女ゲーム「光の魔法と勇者様」(通称「ヒカユウ」)の主人公。
貴重な光属性魔法の持ち主で、平民階級ながら王立学園の特待生となった。困っている人を放っておけず、そのせいでトラブルに巻き込まれることも。朗らかで多くの人から好かれていく。…というのがゲームでの彼女。
本来のゲームの流れでは攻略対象と切磋琢磨してレベルを上げラスボスである魔王退治を行うはずだったのだが、チョイ役悪役令嬢にして裏ボスのユミエラが転生者だったことが原因で、攻略対象共々その運命が大きく変わっていくことになる。
人物
明るく人懐っこく邪心などはないのだが、貴族主義社会で生きている平民という自身の立場をよく理解できていない。ユミエラからも「頭の中がお花畑」と内心毒づかれている。
事実、第二王子であるエドウィンを「エド君」と愛称で呼ぶ、複数の異性と交流するなど、貞淑を求められる貴族子女ではまずありえない行為を平然と行っている。
また、思い込みが激しい部分があり、後述のユミエラへの態度の一因になっている。
容姿についてはピンク髪に翠眼を持ち、髪型はボブカットで、左側に星のマークが入った丸い髪留めを着け、右側には三つ編みを作っている。
なお、髪は書籍版だと直毛だが、コミカライズ版とアニメ版ではウェーブがかかっている。
作中にて
ユミエラとは学園で出会うが、彼女が「レベル99という尋常ではないステータスを引っ提げ入学してきた」「魔王と同じ黒髪黒目で闇魔法を使う」というあやふやな根拠から、彼女を「魔王」呼ばわりして警戒するようになる。
彼女自身は転生者でも「ヒカユウ」世界の真相を知るわけでもないのだが、ユミエラへの強すぎる警戒心によってゲームの彼女からかけ離れた性格へと歪んでいってしまう。
光属性ということで魔王討伐メンバーとして見込まれているのだが、攻略対象たちの影に隠れ、まともにレベル上げを行わないまま学園生活を過ごしていく。第1章後半ではユミエラのショック療法(ユミエラ自身はそう思ってないが)により、一転してレベル上げに勤しむことになるが、同時にユミエラへの敵意も強くなった。そうして本来はゲームのイベントをこなすことで得られる精神的成長を得られず、歪な成長をしたまま魔王退治に挑むことになる。
メディアごとの違い
- Web版
学園3年次への進級直後、エドウィンをリーダーとするパーティで魔王討伐に出発する。
だが、2年間の学園生活の中で黒髪への偏見、そしてユミエラ個人に対する畏怖は改善されるどころか余計に悪化しており、その結果「王家の依頼でパーティに同行していたユミエラを、攻略対象2名とグルになって魔王より先に抹殺しようとする」という、主人公とは言い難い愚行に出てしまう。
なお、この時点でのレベルは推定40前後(ウィリアムとオズワルドとの合計が120)であり、正攻法で倒せないことがわかっていたため、背後から光属性の剣で身体を貫く闇討ちを用いた。
結果的に失敗した挙句、内輪揉めの隙を突いた魔王の奇襲を受け、命乞いの末に死亡するという悲惨な破滅エンドを迎える。
その都合上、第1章にしか登場しない。
なろう系の主人公や敵対するはずの悪役令嬢と親しくなることが多い(非転生者タイプの)本来の主人公としては珍しく、立場は変わらないが結果的に悪役令嬢より悪役になってしまう。
そういう成長をした原因の根本はユミエラではあるが、エドウィンのように「ユミエラという人間を多少なりとも理解する」機会は2年もあり、その選択をしなかった彼女が破滅を迎えたのは自業自得と言える。
- 書籍版
基本的な設定はWeb版とほぼ同じだが、魔王に殺される前に戦いの場から離脱させられ存命。ただし内輪揉めを引き起こしたことで処罰を受けた。
そのためWeb同様に第1巻(Web版第1章に相当)で一度退場するものの、後に再登場する。
- コミカライズ版
小説(Web版・書籍版)から性格が改変されており、原作者曰く「いい子」になっている。
ユミエラに対しては恐怖はあるものの敵意はなく、公衆の面前で魔王呼ばわりしてしまうのは変わらないが、決めつけではなく質問という形になっているほか、軽率な発言だったと後に謝罪するなど、多少常識的になっている。
ユミエラを恐れる理由も変更されており、光属性故かアリシアの目にはユミエラが凄まじいオーラを放つ黒い靄の塊に見えており、本能的に恐怖心を抱いてしまうためとされている(なのでコミカライズ版ではユミエラが黒髪であると知らなかったばかりか、そもそも彼女の容姿自体まともに見えていない)。なお、この事はユミエラも盗み聞きにより知る事になる。
また、小説よりもユミエラと交流する機会が増えており、希少属性である光魔法の為、上手く魔法を使えない事から同じく希少属性である闇魔法の使い手であるユミエラに勇気をもってアドバイスを貰いに行くなど、原作と違って友好的な関係を築けている(僅かながらだが互いに心を開いており仲良しな関係となっている)。
- アニメ版
ユミエラのことを恐れる理由などは、基本的にコミカライズ版に準拠。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
他作品
なろう系で同じ立ち位置繋がりで光魔法を使う平民なのも同じだがアリシアとは違い、真の意味で心優しい人物で本来、敵対するはずの悪役令嬢と仲良くなり(というより好意を抱いている)、結果的にゲームとは違う方向で幸せな末路を送るなどアリシアとは対極な存在である。
中の人繋がりで悪役令嬢転生もののキャラ繋がり。