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ドラえもん最終話同人誌問題の編集履歴

2024-03-02 01:27:04 バージョン

ドラえもん最終話同人誌問題

どらえもんさいしゅうわどうじんしもんだい

『ドラえもん最終話同人誌問題』は、2005年に発生した『ドラえもん』の最終話に関する同人誌を販売したことによる著作権問題。

概要

1998年頃に、ドラえもんファンの1人が創作しインターネット上で広まっていた、「電池切れで動かなくなったドラえもんを、ロボット工学者となったのび太が甦らせる」という内容の「最終話」をもとに、男性漫画家が「田嶋・T・安恵」のペンネームで2005年秋に漫画を執筆し、20頁の冊子にして販売した。


その結果、藤子・F・不二雄先生のタッチに酷似した絵柄や最終話らしい展開、感動的な結末がインターネットなどを通じて評判となり、同人誌としては異例の15,500部が出荷され、約13,000部を売り上げた。販売終了後も、ネットオークションで5,000円~8000円ほどの価格で売買され、時には数万円の値が付くこともあった。さらにコピーされたものが、インターネット上で自由に見られる状態となった。


しかし、問題はここからであった…。


小学館の対応とそれによる作者の対応

絵柄が原作と酷似しているため「藤子・F・不二雄の真作」であると勘違いし小学館に問い合わせる者が出るなど、あまりに広まりすぎたために、著作権者である小学館および藤子プロ側も「想像していた以上に深刻な事態」と受け止め、2006年に同人誌作者に著作権侵害を通告する事態となった。


これを受け、同人誌作者は著作権侵害を認めて謝罪し、在庫が全て破棄されることになった。あわせて、Webで公開(無断転載)していたサイトについても削除を依頼した。


2007年5月、同人誌作者は謝罪文および二度としないという誓約書を提出し、数百万に及ぶ売上金の一部を藤子プロに支払った。


要するに、小学館が問題視したのは

・あまりに絵柄が似すぎており、クオリティーが高かったこと。

・同人誌の装丁が、オリジナルの単行本と酷似していたこと。

・同人誌の内容が「最終回のストーリー」であり、本当の最終回であると勘違いする人がいたこと。

・あまりに売れすぎて、同人誌の範疇を超えてしまったこと。

・第三者によって無断転載されてWEB上で公開されており、コントロール不可能な状態のまま、不特定多数に見られる状態であったこと。


ということである。


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ジュブナイル(映画):元ネタが同じ作品繋がり。こちらは山崎貴監督がストーリーを考えた別の同人誌作者(要は元ネタを考えた方)と交渉を行った上で藤子プロと小学館の許諾を得て本作のストーリーに取り入れており、きちんとエンドロールに作者の方と藤子先生の名前をクレジットしている。

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