152mm榴弾砲を搭載した『街路上の怪物』。
装甲が厚く、ドイツ軍にとっては恐怖以外の何物でもなかった。
しかしKV-1同様に機動力は低く、一番の敵は『地盤の弱い場所』であった。
ましてや152㎜榴弾砲を備えた砲塔は輪にかけて重く、(7tほど重量増加)
重心も高くなっているので、バランスまで悪くなっている。
ちなみに、車体がナナメになっていると砲塔の旋回すらおぼつかない。
とはいえ、卓越した防御力はまさに要塞であった。
88mm高射砲すら弾き返し、(場合にもよるが)
ましてや当時の主力戦車などの主砲(37㎜砲や50㎜砲)では貫通できない。
このKV-2やKV-1、T-34には当時の対戦車砲が一切通用せず、
37㎜対戦車砲などは『ドアノッカー』とまで呼ばれる始末である。
(表面を叩くだけ。絶対に貫通しない)
敵からは防御力で恐れられ、味方からは故障の多さで厄介がられた。
あれ、これはどっかのドイツ戦車で見たような・・・?