夏侯氏(張飛妻)
かこうし
古代中国の後漢末~三国時代の人物。
生年:187年
没年:?年
概要
『魏書』「夏侯淵伝」の魏略に記録が女性。
夏侯淵の姪、夏侯覇の従妹。張飛の妻、劉禅の皇后・張氏の母。諱などは不明。また張苞や張紹も彼女の子とされる。
兗州と豫州が混乱すると、飢饉の中で夏侯淵は自分の幼い子を捨てて、死んだ弟の遺児である娘を養育したという、それが彼女と言われる。
200年、13~4歳の時、本籍地の郡沛国譙県たきぎを取りに出かけたところを張飛に捕らえられ、張飛は彼女が良家(夏侯一族)の娘だと知り、妻にした。
そのため、219年に夏侯淵が戦死すると、張飛は遺体を埋葬するように願い出た。
数十年後、蜀に亡命した夏侯淵の次男・夏侯覇は、夏侯氏の従兄(両親兄弟の年長の子供)だったこともあり厚遇され、車騎将軍まで昇進した。