清水市代
しみずいちよ
清水市代とは、日本の女流棋士である。
経歴
1984年、女流育成会から初の女流プロ入り。
メジャーデビューと言えるのは1986年のレディースオープントーナメントで優勝した時であり、さらに翌1987年の女流名人戦で、中井広恵女流名人に三タテで勝利し女流名人となり、この頃から中井・林葉直子と共に女流三強と呼ばれるようになる。
本領発揮は1991年からで、林葉から10連覇中であった女流王将(前任者は蛸島彰子!)を奪取すると1993年(勝率8割9分)から6年連続で最優秀女流棋士を獲得、1996年には当時の四大タイトルを独占し「女ハブ」と呼ばれるようになった(その結果紅白歌合戦の審査員にもなった)。
1999年には弟子の石橋幸緒に女流王将を奪われるがすぐ奪還、いわゆる永世称号である「クイーン」の四冠となる(ちなみにレディースオープントーナメントは2006年の最終会までで7回優勝しており、もし後進のマイナビ女子オープンのようにクイーン称号があったらクイーンになっていた。なお永世(および王座・NHK杯の「名誉」)の獲得条件はバラバラだが「クイーン」の称号はマイナビ女子オープンを除き全て通算5期)。
その後石橋や福間香奈の活躍により徐々に不振になり2010年には全てのタイトルを失ってしまうが、2011年度には女流棋士として史上初の年間40勝を記録。
2020年には「女流七段」になった(女流棋士は2級からのスタートなので、八段分上がった事になる。男性棋士で言えば十二段になったようなもんである)。
中井とは生涯のライバルであり、2004年には男性プロでも11組しかない「百番指し」を達成している。