ブレン軽機関銃
ぶれんけいきかんじゅう
ブレン軽機関銃(Bren Light Machine Gun)とは、イギリス軍が採用していた軽機関銃。
概要
1930年代にイギリスは新型の軽機関銃の開発を行い、そこでチェコのZB Vz26をベースに1935年に開発し採用したのがブレン軽機関銃である。名称のブレンは、ブルノ社(Brno)とエンフィールド造兵廠(Enfield)の頭文字二つから取り、合わせてブレン(Bren)と命名された。
ブレン軽機関銃は30発のマガジンを使用しており、マガジン交換を行うためベルト給弾の機関銃より連射性能は劣るが、構造がシンプルになり本体が軽量化したため銃手一人で運用でき、銃身の冷却と摩耗を防ぐための銃身交換も簡単に行える利点がある。
その後も、多くの改良モデルが誕生する。
戦後は7.62mmNATO弾を使用できるように改修したL4が存在する。
第二次世界大戦が始まると分隊支援火器としてイギリス、フランス軍が使用し大いに活躍し、その後の朝鮮戦争にも使用された。各国が次々と新しい軽機関銃を誕生していく中でも、ブレン軽機関銃も改良して近代化していきフォークランド紛争や湾岸戦争にも使用され続けた。
現在は、イギリス軍はMINIMIに配備替えしたが、旧英領諸国であるインドやパキスタン等では現役で活躍している。
データ
全長 | 1156mm |
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銃身長 | 635mm |
重量 | 8680g |
弾薬 | .303ブリティッシュ(L4は7.62x51mm NATO弾) |
装弾数 | 30発 |
余談
本銃(そして原型のzb26も)は本体機関部上面に弾倉を配置するため、アイアンサイト(金属固定照準器)の配置が独特。
銃口側の照星は射手から見て左斜め上に突き出すように設けられ、射手側の照門は機関部左側面にズラして組み付けられている。
また、発射後の空薬莢は本体機関部下面にある排莢口から吐き出されて飛び散る。