水瀬名雪
みなせなゆき
「ふぁいとっ、だよ」
概要
主人公相沢祐一の従妹で、水瀬秋子の一人娘。母子家庭で、父親は顔も知らない。
ストレートのロングヘアが特徴の、スラリとしたスタイルのスレンダー美少女で、外見だけなら祐一いわく「ドレスを着せたら相当似合いそう」なほど。
祐一は子供の頃、毎年のように水瀬家を訪れており、名雪ともよく一緒に遊んでいたが、7年前からプッツリと足が途絶えてしまう。
家の事情で水瀬家の居候となることが決まって久々の再会となるが、名雪は待ち合わせに2時間も遅刻し、祐一は雪降る駅前で盛大に凍えることになるのだった……。
低血圧で朝が非常に弱く、毎度まどろむ姿を見られる。
部屋の中には大量の目覚まし時計が並んでいるが、その大合奏(隣室の祐一が壁越しの騒音で目を覚ましてしまうほど)の中でも平然と眠り続けられる。
寝不足だと眠ったまま廊下に出てくることもしばしばで、閉じた目と眉が見事な平行線となる「くー」の寝顔が妙に和む。
美少女ゲームの主人公にしては珍しく早起きの祐一(名雪のとろとろした「朝~、朝だよ~」の声を吹き込んだ目覚まし時計で目が覚めるのも大したもの)が叩き起こすのが日常の風景となるが、そんな祐一でも、この眠り姫な従妹を覚醒させるのは至難の業である。
祐一「言っとくが、おごらないぞ?」
名雪「えー」
祐一「えー、じゃないっ!」
名雪「うー」
祐一「うー、でもないっ!」
名雪「くー」
祐一「寝るなっ!」
好きな食べ物はいちごサンデー。母親の秋子さんお手製の料理やいちごジャムも大好きだが、彼女自慢の“甘くないジャム”だけは大慌てで逃げ出す。
秋子さん仕込みの料理の腕もなかなかで、本人いわく「レシピがあれば、大抵のものは作れる」とのこと。
好きな動物は猫だが、惜しくも猫アレルギーがある。沢渡真琴が連れてきた子猫の“ぴろ”とは、猫を頭に乗せてアレルギーに涙しながら狂喜する名雪の姿を祐一が想像した程度で、真琴EDまで不思議と遭遇せずに済んでいる(普通同じ家の中にいれば、嫌でもアレルギー反応が起きてしまうはずだが……)。
部屋の中には猫グッズが溢れており、パジャマの猫柄にも一つ一つ名前をつけている。
性格は普段はのんびりとおっとりしているが、少し子供っぽい。
初対面の相手ともすぐに打ち解けられるが、一時的に同居する沢渡真琴とだけはあまり折り合いが良くない。
ゆるい外見や性格とは裏腹に陸上部の部長を務めており、実際脚は結構速く、名雪の寝坊で遅刻しそうになってもダッシュ登校で何とか間に合わせている。
祐一が初恋の相手で、7年前に一度告白しているが、とある事情で落ち込んでいた祐一は、彼女が作った雪うさぎもろとも、その想いを拒絶してしまっている。