概要
ディプロドクス科は、約1億7000万年前から約1億4600万年前(ジュラ紀中期~後期)までの間、元はパンゲア大陸に属していた広範な地域に棲息していた、巨大な植物食恐竜の分類群である。巨大な種を輩出するなど発展を遂げていたが、ジュラ紀末期に姿を消し、白亜紀を迎える事はなかった。近縁のディクラエオサウルス科やレッバキサウルス科が白亜紀前期も生き延びていたのに、なぜ、ディプロドクス科が滅んでしまったのかは、未だに不明である。
ディプロドクス科や近縁の恐竜たちは比較的、細長い(ウマを思わせるような)頭部形状をしており鉛筆状の特徴的な形の歯を有していた。ディプロドクス科の近縁の恐竜達も白亜紀後期には姿を消しており、その空白になった生態地位を埋めんとティタノサウルス類が二次的に進化し、ディプロドクス科そっくりの頭部や歯の形状を持つようになった。