高校鉄拳伝タフ
こうこうてっけんでんたふ
『高校鉄拳伝タフ』は、猿渡哲也による格闘漫画。
概要
『高校鉄拳伝タフ』とは、『週刊ヤングジャンプ』誌上において、1993年から2003年まで連載されていた猿渡哲也による格闘漫画。
シリーズ累計発行部数は1000万部を超え、2002・2004年には全三巻でOVA化もしている、猿渡哲也の代表作である。
2003年から2012年まで続編『TOUGH(タフ)』が同誌に連載され、2016年からは主人公を変えて『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』が『週刊プレイボーイ』にて連載されており、シリーズ累計100巻を超える長編作品『タフ・シリーズ』を構成している。
実戦的古武術「灘神影流活殺術」の継承者であるヤンキー高校生・宮沢熹一(通称・キー坊)が、厳しくも優しい父に見守られながら、プロの格闘家や裏社会の武術家達を相手に、激しいバトルを繰り広げていく。
緻密な人体デッサンや高い画力に裏付けされた迫力あるバトル描写が特徴。格闘漫画において関節技は打撃技に比べて地味な絵面になりやすいが、本作の関節技の攻防は非常に見やすく躍動感溢れるものとなっており、格闘漫画屈指と評されることもある。
…その反面、良くも悪くもノリと勢いのいい作風なため、内容の粗さも目立つ。設定がコロコロ変わる、唐突にキャラの出番が消える(通称・猿空間送り)、激しい強さのインフレとデフレ、登場人物に取って付けたような悲しき過去、「えっ」「なにっ」「なんだあっ」などのリアクション、やたら出てくるヤクザや闇の世界の権力者、どこぞと違って食事シーンや出てくる食べ物は一貫してまずそうなど、雑さやツッコミどころの数々はもはや様式美となっており、読者からは愚弄…もとい愛されている。
登場人物
※CVはOVAのもの。