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エドガード・C・ガルシア

えどがーどしーがるしあ

ガルシアとはタフシリーズの登場するキャラクターで、格闘技界に彗星の如く現れた17歳の少年。その正体はアメリカ軍の極秘研究によって人工授精により誕生した“人間兵器”である。
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概要編集

エドガード・C・ガルシアとは、タフ・シリーズに登場するキャラクター。

第一部『高校鉄拳伝タフ』の主人公である宮沢熹一にとっての事実上の大ボスに当たる。

正確な名前はガルシア2号

後に28号や11号こと悪魔王子も登場する


人物編集

アメリカ合衆国のU.S.S.アカデミーにて作り出された「格闘マシーン」。

ある人物とオリンピック金メダリストの女性の遺伝子を掛け合わせ、理想的な遺伝子を選別して生産された人体兵器として生まれた。

自分を生み出したアメリカ合衆国に絶対の忠誠を誓っており、与えられた任務を忠実にこなす。

人間を破壊しようが殺そうが何の感情も抱かず、ただ効率よく敵を倒す事だけを目的とする。

人間の肉体の限界を超える訓練を毎日のように課せられている。

その過程であらゆる拷問に耐える訓練も受けており、痛みや苦しみへの耐性はまさに機械の如し。

実験として生爪に針を突っ込まれて剥がされても、心拍数・血圧共に変化無しと全くの無反応であった。

しかし、遺伝子操作の影響で寿命が極端に短い点が人間兵器としての弱点であるとされている。




経歴編集

人間兵器として生み出され、物心つくころから死の淵を彷徨うほどの過酷な人体実験と訓練の毎日。

そして閉所での戦闘訓練として海兵隊のブレア軍曹との殺し合いを経て、彼を殺した褒美として横領が発覚して自殺した将校の名“エドガード・C・ガルシア”をもらったという悲しき過去を持つ。

ちょっと前に章ボスとしてキー坊の前に立ちはだかったアイアン木場を1分未満で破壊するという鮮烈なデビューを果たす。



アイアン木場戦編集

アメリカのバーリ・トゥードに出場した木場の対戦相手としてリングに立つ。

ノー・ガードにもかかわらず木場が攻め込めないほどの威圧感を与え、すかさず片脚と首を捕らえて必殺技のボーン・トルネードを披露。

これにより頸椎を損傷させたうえに右ひざの人体も断裂させ、自立歩行も困難になるほどの肉体、精神的ダメージを負わせた。

決勝戦でもブラジリアン柔術の使い手を打撃のみで秒殺して優勝。

その後のインタビューにて、木場との戦いについてコメントを求められた際には「彼は猫のように大人しかった」と顔色を一切変えずに淡々と言い放つ。

木場はこの敗北によって恐怖を植え付けられた。



ギャルアッド戦編集

キー坊とのストリート・ファイトの後、マネージャーが組んだ外国人との試合に向けて故郷タイに帰国するギャルアッド。その外国人の正体はガルシアだった。

ガルシアは試合開始直後にギャルアッドをロー・キックで怯ませて、続けざまにミドル・キックでレバーを破壊、さらに追い打ちを食らわせてたったの1分38秒でKOした。



その後、アメリカ軍の任務として南米の麻薬組織のボスであるパブロ・スパーンの豪邸に潜入し、そこで無数の銃口を向けられながら格闘試合を強制させられていた。

試合は圧勝するも、その直後にスパーンから銃弾のプレゼントを受け取るか、永遠の忠誠を誓うかの二択を迫られる。

が、そこへアメリカ軍が突入し、形勢逆転。そしてガルシアも逃亡を図るスパーンを追い詰め、スパーンが銃口を向けるより先に組み付いてそのまま首をへし折って殺害した。




アイアン木場との再戦編集

おとんこと宮沢静虎の施術によって奇跡的に復活した木場をハワイで開催されたゲージ・ファイトにて迎え討つことになる。

前回とは打って変わって粘りに粘る木場に対し、決め技のボーン・トルネードを無効にされ足をへし折られる。

その執念にも似た姿に今までに感じた事の無い感情を持つ。

それを真っ向から受け止めたいと感じ、生まれて初めて闘いの中に悦楽を見出して涙を流す。

その後、とどめに一撃を放ち、59分の激戦を制した。



T・D・K予選リーグ編集

自分自身が殺めた木場の葬儀に出席し、木場の意志により宮沢親子と同様にT・D・Kに招待される。

予選リーグではAブロックにエントリーされ、第一回戦では“悪魔の寝技師”ことリカルド伊藤と対戦。

『解体ですよ ニイ~』

と大口をたたかれるも鋭いジャブ一撃でリカルドを沈め、たった3秒で勝利した。

続く第二回戦で“霊長類最強の雄”こと栗須革了と対戦。

ギルモア博士からデータ収集のためになるべく長時間戦うように指示されていたが、反発して右ストレート一発で鎖骨を粉砕して勝利。僅か6秒の戦いだった。

命令に従わないことを博士に咎められたが、「私はあなたの奴隷じゃない」と言い明確に反発。命令通りに働くだけのマシーンだったガルシアに変化の兆しが見え始める。


T・D・K決勝リーグ前、U.S.S.アカデミーのトレーニングセンターではGに耐える実験が行われていた。

11Gの遠心力を受けて死にかけるが、彼の身を案じたドクター・クリスによって実験は中止され、一命をとりとめる。

人体兵器である自分に一人の人間として接してくれるドクター・クリスにも冷徹に振舞うガルシア。しかしドクター・クリスを疎ましく思うギルモア博士から、彼女がスパイであるという情報を吹き込まれて始末を命じられる。

親ともいえるギルモア博士とアメリカ軍の命令を遂行するため、ドクター・クリスを襲撃するが、家族とは何かと説かれ、ギルモア博士の企みも暴露されたことで迷いが生じる。

「でもねガルシア… あなたは機械なんかじゃない…」

その瞬間、ドクター・クリスが狙撃手に撃たれて倒れ、ガルシアの腕の中で息を引き取る。

彼女の死に怒りを覚えたガルシアは、車で現場から逃走するギルモア博士の部下にダッシュで追いつき、叩きのめして真実を聞き出す。


そのまま博士の研究室に乗り込み、待ち構えていた完全武装の兵士たちを瞬殺。

更に自分の功績のためにガルシアを利用していることを誤魔化すための詭弁に反発して独立を宣言。

博士との疑似家族関係を絶ち、自分が“優秀な人間”であることを証明するためにT・D・Kに出場する決心を固める。

そして博士の言葉から、遺伝子上の父親が怪物を超えた怪物と呼ばれる男であると知る。



T・D・K準決勝編集

準決勝では海上リングで朝昇と対戦。ゴングが鳴る前に“怪物を超えた怪物”を知っているか朝昇に尋ねるが、

「それは私です!!(んかあ)」

と返され、

「殺したくなってきた…」

と溜息交じりに呟いた。

戦いは関節技、水中戦とめぐるましく切り替わり、激しいラッシュの応酬が始まる。顔がグシャグシャになろうとも戦いを止めない朝昇へとどめを刺す最後の一撃を見舞うが、その拳が炸裂する前に朝昇は失神した。


その後、おとんと接触。自身を息子と認めてもらえたと思ったのも

「父親と認めてくれるんですか?」

しかし、

父親という事は生かすも殺すも自由

とボコボコにされる。


彼の正体は変装した宮沢鬼龍だった。


更に追い打ちをかけるように

「種を提供しただけで愛情などあるわけが無い」

と自身の存在を全否定されてしまう。


「わ 私はあなたのことを思い続けて生きてきたんですよ…」

これをきっかけに、人間としての自分の存在意義を意識し始め、キー坊を倒して自分を認めさせることに拘るようになっていく。

それと同時に自分はマシーンを演じているだけで“痛みも恐怖も感じる人間”であり、機械のまま死にたくないという意思が芽生える。



キー坊との決戦編集

決勝に進出したキー坊と対戦。開始直後から灘神影流の寝技を繰り出されても平然と脱出し、ジャブを超えたジャブの風圧でキー坊の鼓膜を破壊。三半規管をやられて怯むキー坊に次々と追い打ちをかける。

しかし、おとんが二人いる事に気を取られた隙にキー坊の反撃を受けて“翼砕固め”を喰らう。その最中でキー坊から鬼龍のことを聞き、丁度タイミング良く鬼龍もコスプレをやめて素顔を見せる。

父の正体を知り、自身の存在を認めさせるため、闘志を燃やしてボーン・コントロールでキー坊の“翼砕固め”を破る。

更にキー坊に「誰のために戦っているのか」を問い、ムエタイ・スタイルへと移行する。

ガルシアの問いに対し、自分が強くなるために闘っていると答えるキー坊。そのキー坊を殺せば鬼龍に認めてもらえると信じ、キックの連打で着実にダメージを蓄積していく。

肩を脱臼させる威力のミドル・キックに加えて必殺の右ストレートを打ち込むが、キー坊に硬い額でガードされて逆に右手にダメージを負う。

更に強烈な蹴りの応酬でギャルアッドを思い出したキー坊からコブラ・ソードと強烈なアッパーを見舞われてダウン。追撃を試みるキー坊との熾烈な攻防が続く。

灘神影流の“腕がらみ鎖骨投げ”を受けて右肩を脱臼。右腕が使い物にならない状態ではさすがに分が悪く、徐々に押され始める。

しかしキー坊は完全なボーン・トルネードを味わうために、右腕を極めると見せかけて脱臼を治し、ボーン・トルネードを出すように煽る。

この行為で自尊心を傷つけられ、憤怒の表情でボーン・トルネードを仕掛けるが、キー坊が予め準備していたボーン・トルネード返しであっさり回避されてしまう。

そして見よう見まねの蠢蟹掌を喰らい、キー坊が鬼龍に付けられていた“殺しの烙印”を移される。加えて弱ったところに次々とラッシュを打ち込まれて満身創痍に。

それでもなお立ち上がるガルシアをキー坊は尊敬し、灘神影流の従兄弟として彼を打ちのめさんと更に猛烈なラッシュを浴びせてくる。「ガルシアを倒して灘神影流を継ぐために闘っている」というキー坊の言葉を聞いて一つの思いが駆け巡る。



兵器のまま死にたくない 証を残したい ガルシアという人間が存在していたという“証”が欲しい



アイアン木場のリベンジ戦のように闘いの中に喜びを見出し、キー坊との最後の攻防を繰り広げる。

その場の勢いで変形型のボーン・トルネードを仕掛けるが、ギリギリのところで脱出されて二度目の蠢蟹掌を受ける。

蠢蟹掌のダメージを耐え、全身から血を吹き出しながらも雄叫びをあげて放った一撃はキー坊の顔面を捕らえ、ついにノック・アウト。キー坊を下しT・D・Kの優勝者となった。



その後編集

200億円の賞金を受け取り、アカデミーの研究員たちに祝福される。

しかし蠢蟹掌二度打ちの影響で倒れ、キー坊と同じ病院に運び込まれる。

キー坊は手術の末に意識を取り戻したが、ガルシアの容態は急変して心肺が停止する。

、そのまま静かに息を引き取る。

「お前いままでつらい思いばっかりしてきたんやろ? けどなワシらの人生はこれからなんやで これからええことがいっぱいあるんやで」


死後、米軍の関係者が彼の遺体を引き取りにきたが、研究の名のもとに遺体を利用されることを良しとしないおとんに断固拒否され遺体は日本で葬られた。

兵器として生まれ育った男は1人の人間として認められ、人間としてこの世を去っていった。



彼の死はキー坊の心に殺人という深い傷を負わせることになる‥‥


しかしその後鬼龍と静虎の対決が迫る中、キー坊の前に幻影が現れ‥‥


「戦えたことを誇りに思っている」



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