概要
うんちが出ないこと。ふんづまり。
美容と健康の敵。トイレを我慢したりストレスにさらされたりするとなりやすい。
体質的に男性よりも女性の方がなりやすく、女性の慢性的な悩みとなっていることもしばしば。
身体構造上、女性は大は我慢しやすいが小は漏らしやすい、逆に男性は小は我慢できるが大は漏らしやすいとも言われる。
しかしたかが便秘と舐めてはいけず、こじらせると吐き気や嘔吐に繋がることもある。
また女性では肌荒れの原因としても有名。
便秘を悪化させて救急搬送される事例も地味に多く、最悪腸閉塞を起こすこともあり手術を余儀なくされることもある。極少数だが、便秘が原因で命を落とすことも。
遺伝的ななりやすさもあるとみられ、松本明子は母方が超強力な便秘家系で実母が晩年腸閉塞を頻発したほどで、本人も40年近く苦しんだ末にTV番組の企画で受診した病院でやっと改善している。
便秘が続く人や便秘と下痢を繰り返す人、3日以上排便がない人、ひどい腹痛がある人は早期に受診することが望ましい。
稀に他の重病が隠れていて便秘を引き起こしている場合もあり、そうでなくても習慣化は良いことではない。
受診先は消化器内科や肛門科でよいが、一部には便秘外来を設けた病院もある。
妊娠初期から発生するホルモンの影響や、子宮によって腸が圧迫される影響で便秘になることも少なくない。また、極少数だが妊娠の言い訳に便秘を利用する人もいる。
便秘対策
- 食物繊維の多い食事をとる
食物繊維は腸で容積が大きくなり、排便を促進する作用がある。健康的な食事療法。
食物繊維に限らず、様々な栄養素をバランスよく取り、健康的な食生活を送ることが便秘解消の近道である。
- 運動やマッサージを行う
特に腹筋が重要。便を出す時のふんばり力が付く。
お腹は、大腸をなぞるように円を描いてマッサージすると、腸が刺激されて排便されやすくなる。
- 水分を取る
ガチガチに固まった便をやわらかくする、初歩的な方法。
特に冷たい牛乳などは、腸の動きを促進する効果が期待できる。
- 下剤の使用
薬により意図的に下痢に似た症状を引き起こし、排便を促進する。ピンクの小粒でおなじみのコーラックなどが代表的。
しかし、下剤に頼った排便を続けていると、常習化し、下剤を使わないと排便できなくなってしまう可能性がある。ご利用は計画的に。
- 浣腸する
肛門から薬液を注入し、腸の運動を活発にして排便を促す方法。即効性がある。
こちらは浣腸のページに詳しいことが書いてあるので、興味がある場合は覗いてみるといいだろう。
最近は、坐剤タイプなんてものもある。
排泄儀式
それでも出ない人は、過激な、または奇妙な排泄儀式を行い出そうとする場合もある。しなければそれに越したことはないが、体質的・精神的にそういった事をしなければ出ないという人もいるのだろう。痔瘻対策という側面もある。