概要
会陰(えいん)または会陰部とは、人体の性器と肛門の間の部位のことである。別名、「蟻の戸渡り」。解剖学ではより広範囲に、大腿部と臀部に囲まれた骨盤の出口全体のことを言うこともある。
当記事の立項時にこのタグが付いた画像は、ほぼ全てがR-18で、陰部の強調されたイラストが多く、男性が描かれている場合が多い。
女性は2~3cm、男性は5~6cmほどの狭い部位で、中央には会陰縫線(えいん・ほうせん)という筋がある。会陰の周辺には陰毛が発毛している場合も多いが、会陰縫線の直上に発毛することはあまり無いと思われる。
会陰は性感の強い部位に囲まれているため、性感帯の一つとなる。
またヨーガに於いては会陰部に第1のチャクラ"mūlādhāra"が存在し、東洋医学でも精力増進の効果がある重要なツボが存在するとされる。
男性の会陰
男性の会陰にはペニスの根本?、尿道、その奥に前立腺がある。このためペニスのフルボッキ時には、会陰全体が張り詰めるように膨張する。尿道が通っているため、個人差はあるが射精後は肛門付近から絞り出すようにして、尿道に残った精液を排出させることも出来る。
中央にある会陰縫線は陰嚢の中央にある陰嚢縫線に、更にはペニスの陰茎小帯(裏筋)から尿道口にまで続いている。男性器でも一番性感の強い箇所と連続しているためか、会陰縫線は単に指などで刺激するだけでも比較的強い性感を感じうる。
またここを指で抑えることで射精を抑止でき、ドライオーガズムが得られるとも言われる。さらにオナテクを磨くことで、会陰付近に力を込めるだけでもドライオーガズムに至る、会陰オナニーが可能となるらしい。
女性の会陰
会陰は除毛で言うところの「Iゾーン」「Oゾーン」にあたる。女性は出産時にここを切開する、または裂傷を負うことがあるため、産婦が剃毛を施される理由の一つとなっている。また出産準備として膣側から指を差し入れ、「会陰マッサージ」を施す場合もある。
前立腺が無いため男性のように独特な性感はないものの、奥の2つ割れクリトリス基部に近いことと、陰部神経小体という性感を与える神経が大陰唇や小陰唇から肛門周辺にまで繋がっているため、2種類の性感があるとも言われる。
女性の会陰縫線は陰裂付近で盛り上がっていたり、女性器と連続したような形状をしていたりして、自慰時にクリトリス包皮と同様の刺激をする人や、二穴オナニー時にここを揉んで刺激する女性もいる。