スベテヲ喰ラウモノ
すべてをくらうもの
※この記事は『デジモンゴーストゲーム』最終回のネタバレが記されています。
- 1.デジモンゴーストゲームの最終回で語られた存在
- 2.デジモンゴーストゲームの最終回エピソードのサブタイトル
1.スベテヲ喰ラウモノという存在として
概要
『デジモンゴーストゲーム』最終回で明かされた謎の存在でもあり、当初はガンマモンの暗黒面がそうだと思われていたが、実際は彼が未来で打倒を目指す未知の敵性体であった。
劇中では恒星膨張のイメージで描かれたが、実際にはデジモンであるのかも怪しく、少なくとも強大な力で宇宙の星々を滅ぼし喰らってきた『星喰い』の類である事だけは判明している。
グルスガンマモンも元々は"それ"に対抗する使命を担った存在であったが、彼を地球へ発信した故郷はとっくに食われてしまっただろうと推察されている。
本作のコンセプトから考えるに、恐らく元ネタは「恐怖の大王」。
なお、『宇宙からの脅威』というテーマは本作以前にも物語に組み込む構想は存在していた。
『デジモンアドベンチャー』シリーズではシリーズディレクターを、本作では演出を務めた角銅博之氏が『デジモンアドベンチャー』の3年目を作るのであれば、敵は宇宙からの脅威(より正確には地球外からきた『進化を阻害する何か』)になっていたと語っており、『02』最終回でヤマトが宇宙飛行士になったのもその名残である(ソース)。
ただし、02のこの構想がスベテヲ喰ラウモノをどこまで関係があるかは公式的な発言はされていない。
2.最終回エピソードとして
大切な人の笑顔……楽しい思い出……いずれは雲のように薄らぎ消えてしまう。
ですが、怖がらないで……君の体も心も、明日からこの世から消えているかも……
いつまでも一緒にいられる……なんて、夢なんでしょうね……
あらすじ
狡猾な罠にはまったシリウスモンは、敵の攻撃で胸に穴を開けられ、死に向かっているように見える。その時、宙に謎の声が呼びかけてくるのだが……。
これまでのグルスガンマモンの行動(生い立ち)
滅亡する故郷の星から発信され、現在のデジタルワールドにたどり着く
↓
何らかの理由でガンマモンに退化
↓
北斗と出会い、人間世界に送られる
なお、出会った頃のガンマモンは狂暴で嫌われものだったとのこと
余談だが、上記の通りグルスガンマモンの生い立ちは同じくフジテレビ系列でアニメ化されたある作品の主人公とよく似ている。
本編
レグルスモンの騙し討ちによって致命傷を負ったシリウスモン。
精神世界でガンマモンが消えゆく中、宙に誰かが呼びかける。
宙はクオンタモンの導きで時間の流れが遅くなったガンマモンの精神世界に入り、消えかけているガンマモンに呼びかけるが…。
一度はガンマモンのふりをしたグルスガンマモンに騙されそうになるが、チョコレートや魚、清志郎の呼び方が違っていたことに気付いたため宙は本物のガンマモンではないと看破。(本物はチョコレートは『最強』、魚は『キラキラ』、清志郎は『キヨ』と呼ぶはず)
その後、本物のガンマモンの精神に呼び掛け目覚めさせることに成功。
その時、シリウスモンの傷が塞がり、元通りとなる。
復活したシリウスモンは再びレグルスモンに立ち向かう。
様々な進化を使い、レグルスモンを追い詰めるも、剣を砕かれてしまう。
しかし、自身の武器を解除して、拳で最後の一撃を放つー
「プラネイトナックル!」
敗れた末、グルスガンマモンに退化。
そしてシリウスモンがグルスガンマモンを取り込む。
グルスガンマモン「俺が…食われた…?マジか…わァったよ、俺の負けだ!」
ガンマモン「おう!じゃあ、やくそく、そのいち!…」
グルスガンマモンとの戦いに決着が着いたことにより元のデジタルワールドに戻ってきた宙達。
ガンマモンはグルスガンマモンに約束させた『薬』こと、GRBを無効化するワクチンをデジタルワールド全体に散布させ、GRB状態を解除させた。
その後、クオンタモンが中に入る許しを与える。
クオンタモンがデジモン達を人間世界に送り込んでいたことを告げる。
もともとは人間の感情の調査のためだったが、最近はGRBによる侵食からデジモン達を守るという側面あった。
さらにいずれデジタルワールドとリアルワールド双方世界が消滅することも危惧しており、実はグルスガンマモンが戦力を集めていた理由と重なっていて、実のところ手段は違えど目指していた場所は同じ『2000年後の危機を乗り越える』ことであったのだ。
その後それぞれは和解し、デジモンアドベンチャー02の最終話のように『デジモン達はリアルワールドに認知され共存していく』かたちとなったのだった。