データ
黒き邪悪なエネルギーが極限まで濃縮された結果、進化するとされている幻のデジモン。
"GRB因子"と呼ばれる分泌物を生成する特定のデジモンの研究において、生成するデジモン自身に大量のGRB因子を限界まで注入させるシミュレーションを行った際、「理論上」進化することが判明した。
数百回ものシミュレーションを重ねたが、すべての模擬結果はこのデジモンへと進化することが確認できたため、条件さえ整えば現実のデジタルワールド内でも発現し得ると論文には記されている。
どのような生態を持つのかは不明だが、シミュレーションで計測されたダークエネルギーの数値は現在発見されているデジモンの中でも群を抜いて高いため、このデジモンが発現した際にはデジタルワールドの環境が大きく変質する「デジタルハザード」が発生されると推測されている。
予測される必殺技は、腕のドリルを相手に突き刺しGRB因子を注入させ浸食させる「ブラックデス」と、両腕のドリルに大量のGRB因子をまとわせ高速回転させることで極限まで圧縮し射出する「ブラックコンフェッション」。
概要
「VITAL BRACELET BE デジヴァイス-VV- BEMEMORY ガンマモンDim」で初登場のデジモン。
先行公開されていたシリウスモン、レグルスモンともに登場した、ガンマモンのもう一つの究極体。
レグルスモンが究極進化した姿であり、見た目は黒いシリウスモンといった感じであるが、両腕の武器がドリルになった近接スタイルなど、より向こうとの差異が激しい。
技も近年に登場したデジモンには珍しく2種類だけで、どちらもGRB因子の強制感染に特化している等、色々と異質。
2023年3月29日において、公式デジモン図鑑に登録されイラストも発表されたが、アニメのみならず公式設定でも終始"幻のデジモン"扱いが徹底されている。
名前の由来は、シリウス、カノープスに次いで3番目に明るく見えるうしかい座α星である『アークトゥルス (Arcturus)』。
メディアでの活躍
アニメ『デジモンゴーストゲーム』では、完全体のレグルスモンをラスボスとして物語が終了し、更なる進化形態であるこの姿は最後まで登場しなかった。
ただし、
- レグルスモンが更なる力を求め、宙の提案を承諾してデジヴァイスを介した彼とのシンクロを行おうとした
- 自身の卑劣な策略で倒し消滅が進むシリウスモンからデータを吸収し、肉体の完全奪取を図ろうとした
- 彼を監視しデジタルワールドと人間世界に干渉し続けたクオンタモンが、上記設定にも通じる"未来に関するシミュレーション"を幾度も行っていた
など、全く可能性が無かったわけではなく、宙達がレグルスモンや黒化の阻止に失敗したりと、クオンタモンが予測した破滅の未来(バッドエンド)の一つという形で、この姿への進化があり得たかもしれないIFルートとも考えられる。
公式設定では「理論上到達可能な姿にして、数百回ものシミュレーションすべての模擬結果に出る事が確認されている」事から、順当にいけばこの姿になる筈だったが、計算外の事態が生じてシリウスモン系譜という本来あり得ない進化ルートを辿った結果"幻のデジモン"と化してしまったと考えられる。
逆に言えば、グルス側の人格との和解を果たした今、ガンマモンの今後の成長次第では「正しい目的のために暗黒進化」という快挙が出来るようにもなり得るので、続編や番外作品があれば活躍を見ることも出来るかもしれない。