ガチョウ(鵞鳥)とは、水鳥の一種である。
英語では【goose】(グース)という。
概要
雁を家禽用に飼育したものを品種改良して生まれた水鳥。
古代から飼育されており、世界各地で比較的広く飼育されている。
その歴史は鶏並に古いとも言われる。
アヒルと似ているが、アヒルは鴨の改良種であり、種族的には少し違う。
具体的には鵞鳥の方がかなり大きく、また首も長い。
また、食性としてはアヒルの方がより雑食で、ガチョウは草食よりである。
粗食でも短期間に成長し、肉質・羽毛ともに優れるため、日本ではなじみが薄いがヨーロッパをはじめとして食用とされ、また羽毛は布団やバドミントンのシャトルに使われたりする。
また彼らの肝臓を太らせたものが、あの世界三大珍味の一つフォアグラである。
性格は警戒心が強く、自分の縄張りを荒らす者をしつこく追い回す神経質なところがある。
加えて鳴き声も大きいため、番犬ならぬ番鳥として飼われることもあるという。
インド神話においては三大神の一柱・ブラフマーの騎乗獣とされ、仏教でもブラフマーが仏教に帰依した姿である梵天が騎乗獣としている。
アヒルとの描き分け方
上述のように、鵞鳥の方が体格が大きく、首が長い。
また「シナガチョウ」という、中国原産でアジア圏に多い種類は上くちばしが盛り上がっている。