概要
惑星封鎖機構が運用する機動兵器。
執行部隊の新型機であり、主力であるLC型執行機の上位機種に当たると思われる機体。
正式名称は「AA22 HEAVY CAVALRY」。
作中では単にHC、HC機体と呼ばれるほか、新型HC、HC型執行機など今一名称が安定しない。
全高こそLC機体と大差はないが、全体的にマッシブな体形や背面に備え付けられたフライトユニットにより一回り大型化したような印象を与えている。火力・耐久力共にLC型を凌ぐだけでなく、LCと同等以上のホバリング性能や高い機動力まで兼ね備えており、あらゆる性能でACやLCを上回る高性能機となっている。
一方でフレーム換装機能はないためACほどの汎用性はない可能性が高い。
作中で登場する機体数もLCほど多くはなく、登場する大半のミッションで機体調整や起動に手間取っているような描写も見受けられる。
新型機であるためか量産や整備体制が十分に整っていないのかもしれない。
武装は全機共通で左腕にパルスシールドを装備しているため攻撃が通りにくく、焦れて接近戦を仕掛けるとこのシールドでシールドバッシュをかましてくる。
シールド以外の武装は機体によって異なり、作中ではレーザーブレードとパルスキャノンを搭載した機体やレーザーライフルと連装ミサイルを装備した機体が確認できる。上記のシールドバッシュも併せていずれの機体も全距離に対応しており、総じて隙の無いオールラウンダーとなっている。
このようにこれといった弱点や隙がないため『相手の攻撃を回避しながら確実にこちらの攻撃を当て、スタッガーさせ次第高火力を叩き込む』というACの基本戦術で挑むことになる。
攻防速の3点が揃った難敵ではあるが、ACと違ってリペアキットを使用しないため回復されて戦況を立て直されることはなく、大型兵器系のボスと比較すると姿勢安定性能も低いのでスタッガーに持ち込みやすい。
加えて、共通でパルスシールドを装備しているのでこちらもパルス兵器を持ち込むことでより迅速にスタッガーを狙うことが可能なため、アセン次第では一考の余地あり。
いずれにせよ高耐久・高火力の相手なので長期戦を挑めばジリ貧になりやすく、短期決戦を心掛けたい。
作中での活躍
ミッション「執行部隊殲滅」
惑星封鎖機構 執行准尉『AC…独立傭兵だな 排除執行する!』
惑星封鎖機構の武力介入後に制圧された『壁』の防衛指揮官としてレーザーライフルとミサイルを装備した機体が登場。
シールドを構えながらジワジワと距離を詰め、地味に衝撃力の高いレーザーライフルとミサイルでスタッガーを取り、ライフルのチャージショットもしくはシールドバッシュを叩き込んでくる難敵。
周囲に通常戦力のMTが3機配備されているため、手早く撃破してHCとの1対1に持ち込もう。
当該ミッションはHC機体と戦うフィールドが狭い屋内であるため全体的に攻撃が回避しにくく、直前に補給もないため前半のMT部隊やLC2機に手間取ってしまうと一気に難易度が上がる。しかもマップ内に隠れているバトルログ持ちのACも中々に厄介な強さをしており、それも考慮すると総合的な難易度は高め。
ミッション「新型機体鹵獲阻止」
惑星封鎖機構 執行少尉『だが所詮は既存パーツの寄せ集め この新型の敵ではない!』
惑星封鎖機構の武力介入後に制圧されたヒアルマー採掘場にて僚機のLC型2体と共にレーザーブレードとパルスキャノンを装備した機体が登場。
ブレードの攻撃範囲が広く、QBだけでは回避しきれない場合があるため上下移動を交えた高低差を取ることで回避しやすい。
このミッションでは調整中のHC型に奇襲を仕掛けることも可能であり、時間を掛けてしまうと僚機のLC2機と合流され3対1になってしまうため速攻を心がけよう。
ちなみに当該ミッションでは『LC機体2機を先に倒す/HC機体を先に倒す』、『合流される間に一方を壊滅させる/あえてもう一方と合流させる』など状況次第で台詞が変わるので、気になるレイヴンは何度も挑んでみよう。
ミッション「旧宇宙港襲撃」
惑星封鎖機構 執行上尉『コード15 排除目標を確認』
惑星封鎖機構 執行中尉『消えてもらおう』
アーキバスの依頼で停泊している強襲艦および増援を撃破すると、レーザーブレードとパルスキャノンを装備した機体(メイン画像手前)が高機動型LC(メイン画像奥)とコンビを組んで現れる。このミッションに出てくるHC機体は上記のミッションと異なり機体が黒い。
こちらも[ラスティ>V.Ⅳラスティ]]が増援に駆け付けるため2対2の戦いとなるが、スティールヘイズのAPが低いためか時間を掛けるとラスティが撃破されてしまうため、一方を集中攻撃し短期決戦に持ち込むと良い。
ミッション「企業勢力迎撃」
アーキバス主力部隊隊員『報告します 独立傭兵レイヴンと接敵。…承知しました 排除します』
浮上した洋上都市ザイレムを撃墜せんとする企業勢力を迎撃するミッションでアーキバスに鹵獲された機体が登場。
カラーリングが黒く塗りなおされており、標準装備のパルスシールドにランスとしての機能が追加されているほか、他の武装もプラズマライフルとプラズマミサイルなどアーキバスの得意分野であるEN系武装に変更されている。
離れれば範囲の広い爆風を伴うプラズマ兵器でスタッガーを狙い、接近すればシールドバッシュと発生の速いランスで近接攻撃を仕掛けてくるなど遠近において隙がなく、後に控えているヴェスパー主席隊長より強いとの声も。
余談
機体名の【Heavy cavalry:ヘビーキャバルリー】とは『重騎兵』を意味する単語。
騎乗する馬も含めて重厚な鎧で武装した兵士を指し、堅牢な防御力と高い機動力をもって敵に突撃して敵の陣形や戦列を崩す役割を担っていたとされる。