「身の程知らずのお調子者には、こうやってたまに踏んづけてあげないと。」
概要
ニケを造る会社の一つ「ミシリス・インダストリー」のCEO。
ニケの学校である「M.M.R付属高校」の理事も務めている。
幼い印象も感じさせる小柄な若い女性で、性格はクソガキと言われても文句言えない程傲岸不遜……というか、作中でアーク内でクソガキと言えば彼女しかいないという認識があることが明言されている。
自社のニケであろうと目的のためであれば傲慢にしか見えない行動を行うこともあり、主人公やその部下であるカウンターズからの心象は最悪に近い。
特に主人公のことは若造の新人指揮官だった癖に自分のことを知らないという初対面や、事あるごとに自分の言動に対して批判的であるため目の敵にしており、とある出来事への報復としてその命を奪おうと画策したこともあった。
しかし、逆に主人公の有能さを見せつけられたときは自分の下につけとヘッドハンティングしたりと多少は実力を認めている模様(ただし、それまでの言動の酷さ故に主人公からは即座に断られた)。
基本的にニケを兵器にしか考えていないが、自社のコンセプトモデルの、一部の名前持ちのニケに対しては一変して「娘」として接しており、時として彼女達優先で自ら行動する事がある。
ミシリスのブランドを傷つける者に慈悲はなく、ミシリスの名を騙って一般人から金を巻き上げた人間に対し、アウターリムへ追放している。その被害者に対しては手厚いサポートを約束しており、傲慢な性格だが冷血漢ではないところもある。
※ただし、彼女のニケに対する扱いや認識に関してはこの世界の人間としては「一般的」に近い物である。実際にニケに対する差別的な言動や扱いはアーク内で蔓延しており、ニケは消耗品や備品の様な物で、非人間として扱われるのが常である。
指揮官含めてニケに対して人間扱いをしたり、様々な配慮を行う方がこの世界では異端であり少数である。
もっとも、30年前からニケに対する扱いの改善は行われているが、多数の人間の認識を変えるのにはまだまだ時間がかかると言う事だろう。
中央政府にとっても彼女はその傲慢かつ、自分勝手な言動故に頭の痛いような存在ではあるが、ミシリスがアーク全体でも重要な役割を果たしている三大企業(一社でも欠けばアークが成り立たなくなるレベル)の一つであり、同時にシュエン自身もそれほどの企業の経営を今に至るまで担って来た、早々替えの効かない本物の才覚者である。(特にメティスと言った破格の性能を持ったニケを作れる才覚があり、自他ともに認める程に彼女以上にニケを把握・理解している者はいない程の天才である。)
要はその地位や傲慢さは相応しい能力と実績に裏打ちされたものである点がなんとも性質が悪く、「シュエンの排除=ミシリスの崩壊=アークの崩壊」という冗談のような図式がマジで成り立ってしまいかねない超重要人物であることから、迂闊な手出しができない状況にある。
その人望の無さはある意味筋金入りでさえあり、前述の娘として接しているニケ達からも「自分たちはシュエンにとってお気に入りの玩具に過ぎない」と見做されている。
(ただ、メティス部隊が記憶消去しなければならない状況を断固拒否し、侵食に関連するNIMPHを消去出来る特殊な一発きりの弾丸を広大な戦場跡から発見させたりと、彼女たちが思っている以上の感情は持っている模様。更に言えば、メティスが動かせない状況では流石に意気消沈していた。)
結局自身の野望のために暴走して遂には禁忌を犯してしまったこと、更に過去に散々ニケを鉄屑扱いしてぞんざいな扱いをし続けたことが原因で身を滅ぼすことになる。
その後、一連の事件の責任を問われることとなったが、自分を切り捨てることなどできないとたかを括って一切反省の色を見せず、賠償金で事を終わらせようとしたものの、エニックの裁定によってニケへの改造とそれに伴うカウンターズへの配属を言い渡され、その決定権が実質指揮官へ与えられる。
エニックとしては彼女を処分すればミシリス、ひいてはアークの崩壊に繋がる事は百も承知なのだが、シュエンの暴走を抑止してカウンターズへの支援をさせる為のブラフとして今回の裁定に踏み切った。
当然ながら当のシュエンにその事が教えられるわけがなく、ミシリスCEOという立場は変わっていないものの、指揮官に生殺与奪の権利を握られ完全に頭が上がらなくなってしまった。
なお開発によれば彼女のコンセプトは「クソガキ」。2024年のエイプリルフールでは、そんな彼女をわからせるイベント『LIAR’S END』が開催された。イベント専用ということでクソエイムと異様な高倍率のバースト、ゴキブリ並の生存能力とへんな説明文というカオスなキャラになっていた。
…だいたいこんな感じである。リロードの際は愚痴りながらリロードするが、「このクソ…」と言ったところでヒヨコの鳴き声のようなSEで音声が消される。よほどとんでもないことを言っているらしい。
バーストを使うとえらく濃い顔つきになったメティスの面々に連絡が行き、その後犬のような姿の(DOROミーム風の)メティスの面々がやってきて敵をボコるというシュールな光景が展開される。
だいたいこんな感じ。
なお、エイプリルフールイベントでは、プレイヤーの多数はシュエンが嘘をついて痛い目を見るイベントだと思っていたが、実際の所は完全な被害者であった。
関連タグ
メスガキ…厳密に言えば違うのだが、pixiv等の2次創作での扱いとしてはかなり近い。本編中での態度からかわからせたいという願望が強いようで、本タグで検索すると4割近くものR-18作品の投稿率を誇り、かつ投稿作品の傾向もそういう方面の作品の割合が高い。
シフティー…2023年のエイプリルフール枠。再登場して共演した。なお、シュエンが研修で不在のシフティーになりすましていたことがある。