『友よ……友よ……聞こえるか?この声が君に届く時に私はもういない。君が優しき友ならば、どうか話を聞いてほしい』
『惑星メグマは高い文明を誇る星だった。聖なる月ムジャーリがもたらすエネルギーは、社会を繫栄させ、進むべき道を示してくれた』
『しかし、やがてムジャーリは力を失い私たちは進むべき道を見失った。そこで私は、第二のムジャーリを探す旅に出た。どんな過酷な旅にも耐えられる乗り物と共に。私たちは気の遠くなるような時を共に過ごした。そして、収穫の無いまま数百年が過ぎたころ、メグマが死に絶えたと知った。私たちの旅の目的は失われたのだ』
『だが同時に私たちはこの宇宙でたった二人のメグマの生き残りとなった。だから旅を続けることにした。生きる証を残すために。だがムジャーリに終わりが来たようにやがて私にも終わりの時が近づいた。私は死など恐れない。だが残される友のことは別だ』
『もし、私の死を知れば彼は生きるのをやめ私の棺として宇宙の闇を漂うことを選ぶだろう。だから私は死を隠すことに決めた。いつか私の代わりに彼の進むべき道を照らす優しき「友」が現れてくれることを願い、彼にこう言うように命じた……「この星に私のギヴァスはいるか。私はお前のギヴァスになりに来た」』
CV:真木駿一
概要
『ウルトラマンアーク』第12話「お前はギヴァス」に登場したゲストキャラクター。
ギヴァスのパイロットであったメグマ星人で、新たな新天地を求めての長旅の途中力及ばずして惑星メグマが滅亡。自身も死を迎え、ユウマがたどり着いたコックピットの中でミイラ化した遺体で発見。ユウマが触れるのと同時に遺体は崩れさった。
しかし自分が死んだことをギヴァスが知ればギヴァスが活動を放棄してしまうと考え、ギヴァスが旅先で新たな友人と出会って生きがいを得られるように自らの死を偽装してギヴァスに友を求めるメッセージを発する命令をコックピットのヘルメットの中へと残していた。
余談
声を演じた真木は『ウルトラマンタイガ』ではガピヤ星人アベル、『ウルトラマントリガー』ではダーゴンの声を演じている。