概要
政府の権威・権力が憲法などの法体系に基づくことを明確にするため、憲法で権力に制約を加えることで憲法に則った政治を志向させるべきという思想。
つまり「法の支配」をより重視した思想のことである。
ここでいう制約をかける権力には、総理大臣や閣僚だけでなく国民主権も含まれている。立憲主義は民主主義を権力者から守ろうとする思想であると同時に、民主主義の暴走に対してブレーキをかけようとする思想といえる。
立憲主義から派生した主義
- 外見的立憲主義
外見的には民主主義を保障して権力者に制約を加えているようにみえるが、国民主権や人権の保障などが存在せず、国会が国家の意思決定機関となっていない政府優位な政治形態のこと。ドイツ帝国憲法などはその代表であり、大日本帝国憲法もここに含めることがある。