概要
ヴ姉妹とは、『ウマ娘プリティーダービー』のキャラクターであるシュヴァルグラン、ヴィブロス、ヴィルシーナのウマ娘の三姉妹のこと。
2022年2月にデザインが公開され11月に名前が明かされたシュヴァルグランに対して、ヴィブロスとヴィルシーナは“15世代”を中心に展開するアニメ3期(2023年10月)で前触れもなく登場した。
高い素質と華やかな気質を持つ姉妹達にはシュヴァルはどうも気後れしがちらしい。
- 長女:ヴィルシーナ
- 次女:シュヴァルグラン
- 三女:ヴィブロス
父は野球選手、母は現役時代は成績はまずまずながらアイドル的人気のあった元競走ウマ娘。裕福で円満な家庭で何不自由なく育ち、三姉妹は幼い頃から同じジュニアクラブに所属(後にシュヴァルグランは別のクラブに途中移籍)、優秀な成績を認められ揃ってトレセン学園に入学している。三姉妹全員が中等部だが、シュヴァルグランとヴィブロスは同学年である(少なくとも同じ教科書を使う授業は受けてる模様)。
公式では単に「三姉妹」としか呼ばれていないが、他作品の三姉妹との区別のため、またメジロ家などと比べて冠名などの分かりやすい共通項がないため、それぞれの名前に含まれる「ヴ」の文字から「ヴ姉妹」「ヴ三姉妹」「ヴヴヴ三姉妹」などとさまざまに呼ばれている(タグとしては「ヴ姉妹」の使用例が多めだが、タグの統一といった目的を含む無闇なタグ削除はpixivのガイドライン規約違反になるので注意)。
モチーフとなっている競走馬たちの馬主である佐々木主浩オーナー・榎本加奈子夫妻はインタビューで馬たちの命名について尋ねられた際、馬名を決めているという榎本氏が「「VICTORY」の「V」ですし、みんな活躍してくれているので必ず“ヴ”を入れるようにしている」とこだわりを語っている。
こうした背景もあり、ウマ娘のヴ姉妹それぞれにも帽子や耳飾りにV字に縁取られたエンブレムが取り入れられている。
ウマ娘として実装される“姉妹”の中ではビワハヤヒデ・ナリタブライアン姉妹、メジロラモーヌ・メジロアルダン姉妹に続く3組目だが、「三姉妹」の実装は初。
また、先述の二組がそれぞれ半兄弟・半姉弟であったのに対し、ヴィルシーナ号とヴィブロス号は同じ組み合わせの両親から生まれた全姉妹である点も特筆される(後述)。
それぞれの呼び方
自分/相手 | ヴィルシーナ | シュヴァルグラン | ヴィブロス |
---|---|---|---|
ヴィルシーナ | 私 | シュヴァル | ヴィブロス |
シュヴァルグラン | 姉さん | 僕 | ヴィブロス |
ヴィブロス | お姉ちゃん | シュヴァち | 私 |
史実
血統
ヴィルシーナ号(2012世代)、シュヴァルグラン号(2015世代)、ヴィブロス号(2016世代)の3頭は名牝・ハルーワスウィート号から産まれた競走馬達であり、ヴィルシーナとヴィブロスに至ってはディープインパクト号を父に持つ青毛の牝馬である点も共通している。
シュヴァルグラン号は栗毛の牡馬で、父親はハーツクライ号。ディープインパクト、ハーツクライともに父がサンデーサイレンスであるため、血統としては3/4が同じと言える。
上述の通り3頭とも佐々木主浩オーナーの所有馬(なおハルーワスウィート産駒はすべて佐々木が所有している)で、友道康夫厩舎に所属した。
同じ牝馬からGⅠ馬が3頭も輩出されるのは日本の競走馬の歴史においても大変珍しいことであり、公式サイトのウマ娘・シュヴァルグランの紹介でも予め姉妹であることが記載されている。
野球
佐々木主浩オーナーが「大魔神」と呼ばれたフォークボールの名手であったことから、アニメ版ではヴィルシーナが豪快な投球フォームを披露している。また、同エピソードでシュヴァルグランが着ているスタジャンの背番号「22」は佐々木の現役時代のそれである。
ゲーム版では、野球選手である父の影響で三姉妹全員が野球を嗜んでおり、昔は家族でキャッチボールをしたり、バッティングセンターでバッティング対決をしていたというエピソードが披露されている。
釣り
佐々木主浩オーナーは釣りが趣味であることも有名であり、現役時代からシーズンオフは釣りを楽しんでいたほか、引退後には釣り専門のYouTubeチャンネルを開設している。
ゲーム版では、シュヴァルグランが冬休みに父親に釣りに連れて行ってもらっていたことを話している。ただし、上述の野球と異なり、釣り好きは父親とシュヴァルグランだけらしい。
別名・表記揺れ
余談
因みに、名前の由来はそれぞれ以下の通り。
・長女 ロシア語で「頂上」
・次女 フランス語で「偉大な馬」
・三女 ギリシャの地名「ヴィブロス」
ご覧のように全くもってバラバラであるが、不思議と纏まりのある語感な気がしなくもない。多分、先にもあった「ヴ」の音に依るモノだろう。また、強音であり、実際のところ3頭とも強かったのもなんの因果であろうか。