「誰か昆虫採集の話をしたか?」
CV:ショーン・チップロック(オリジナル)玖珂諒多(日本語吹き替え版)
概要
3DCGアニメ「The Amazing Digital Circus」に登場するメインキャラクターの一人。
キンガーは他のメインキャラクターと同様、「アメイジング・デジタル・サーカス」というソフトに閉じ込められた元人間であり、現在のメンバー内でも最年長(10歳以上の差)かつ一番の古株である。彼以降の多くのキャラクターが、バグによって脱落する中で長く生き延びている。
人物像
性格
長きにわたる狂気的な世界での暮らし、彼以降のメンバーが次々とバグになる等々・・・、そうした影響なのか情緒が不安定。先から目の前にいる人物に大声で驚く、自分が何かをしている理由をわからなくなるなど、少し前の事を忘れてしまう傾向にある。だが不意に正気と冷静さを取り戻すことがあり、時に勇気を振るったり時に優しく論したりする。経験者ゆえに仮想世界についての知識はそれなりにあるようだ。
キャラクターがバグと化すのには何かしらの条件があると思われる。その精神性から心配されてる彼が今までバグにならなかったのは、ただ精神が狂っているだけではそうならないのが理由なのかもしれない。
現実世界では48歳の男性。昆虫採集が好きで枕への執着心が強い。
外見
白いチェスピースのキングに、上下の位置が異なる目玉を付けたような見た目で、紫色のマントを身に着けている。メインキャラクターで背が一番高い。
手は体と繋がらず宙に浮いている。動いてるものを持ち運ぼうとして手ごと持ってかれる一方で、数十トンの物を投げ飛ばすほどの怪力はある様子(どちらもギャグ補正の可能性がある)。息を止めた際のアクションは発光。
個室
黄緑色の壁紙にチェスボードをイメージした白黒の床が特徴。
枕が大量に積まれており、キンガーはそれらを"難攻不落の要塞"と呼んでいる。
キャラ関係
新入りの彼女がやたらと出口について言及する姿を見て、カフモと同じ不安を抱えていると判断した。
自分に次いで長らく居続けるメンバー。今でこそ頼りがいのある彼女も、かつて苦労していたことをキンガーは知っている。
本人は仲間とみているが、彼からは狂人とみなされている。
やたらと彼女の存在を忘れかけたりする。
その狂いようから、キンガーが次にバグになるのではないかと心配されていたが・・・。
脱落したメンバーの一人。黒いチェスピースのクイーンのキャラクターであるが、キンガーと何かしらの関係があるのかは不明。
イラスト
関連タグ
本編での活躍
以下、多少のネタバレが含まれます。
- EP1「パイロット」
オープニングテーマ中、枕を寄せ集めた"難攻不落の要塞"に隠れたり現れたりしてたが、今回の冒険のターゲットであるグローインクに全て盗まれて要塞は陥落。やむを得ずガングルと一緒に冒険に参加することになった。
- EP2「キャンディー運び屋大騒動!」
ジャックスのせいでポムニが橋代わりに投げ飛ばされ、タンクローリーと改造トレーラーに引っ張られて苦しんでる際、キンガーは救命浮き輪を投げて助けようとしたが、当たっただけで無意味だった。事態が混沌とする中、今度はロープ付きのアンカーを投げ飛ばして両車が崖に落ちそうになる事態に・・・
- EP3「ミルデンホール邸の謎」
ジャックスが、ガングルの喜劇のマスクを激怖ルートのドアに投げこみ、それを拾いにとっさに飛び込むが、これが原因でポムニを巻き添えにしてしまう。怪物を目の前にしてもそのまま話しかけるなどの一面は相変わらずだが、ポムニとともに屋敷の地下室や「地獄」などに落下する度、それまでとは一転して冷静に状況を判断し、落ち着いてトラブルに対処できる状態になるが・・・?
***以下、ネタバレ注意***
- 暗闇の中で君を偲ぶ
妙に冷静だったキンガーにポムニが疑問を投げかけると、彼はなぜ自分がそうなっているのかを話した。
元々キンガーは妻・・・クイニーと一緒にデジタル・サーカスに入りこみ、その妻があるとき暗い要塞の中でバグってしまった。
しかしそれにもかかわらず、地下に落とされるその時までクイニーは、素手で触れることができる程に穏やかだった。そうして妻を失って以降、キンガーは光の照らされた場所では狂気に呑まれ、暗所では記憶と正気が戻るようなった。
実は昆虫採集は、クイニーが昆虫好きだったからであり、彼自身は真逆で昆虫が嫌いだった。それでも昆虫という単語に反応するのは、サーカスで失った思い出の中で、妻との記憶だけは忘れたくないという本能なのである。
「いつ彼らがいなくなるかわからない。この世界で最悪なのは、求められず愛されていない事を相手に思わせる事だ。」
一通り語った後、キンガーはポムニと共に、地獄からの脱出を目指すのだった。
総じて言えば、キンガーはEP3のもう一人の主人公であるといえるだろう。