概要
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に登場する、ハイラル王国の各地に発生した裂け目の中に存在する「もう一つの世界」。
ダンジョンもボスも存在せず、各地に隠されたトリィの仲間を解放することでクリアする裂け目も存在しており、トリィの強化手段となっている。
裂け目の内部には発生や拡大時以外に呑み込まれる以外入ることはできないが、主人公のゼルダは妖精トリィの力によって特定の場所に入り口を作り、中に入ることができる。
トリィによればゼルダとリンクは「特別」とのことで、無の世界においても異変をきたすことなく地上と同じように行動できる。
トリィの力で開けた入り口にゼルダ以外の者が入ることは可能だが、裂け目に飲み込まれた時と同様に無の世界に取り込まれてしまう。
また、無の世界や裂け目の近くでは裂け目から生み出された黒一色の魔物が徘徊し、裂け目に飲まれた人間を複製した偽物も暗躍している様子である。一方、黒一色ではない魔物が徘徊していることもある。
内部構造
ハイラルの地形や物質、そして飲み込まれた人が時間が止まったように浮かび上がる不気味な空間。トリィによると、裂け目に飲まれたものや人は固まってしまい、やがては消滅してしまうようで、それを元通りにするため裂け目の奥にあるダンジョンを攻略してトリィの仲間たちを救出する必要がある。
各地の裂け目によっては世界を形作る要素が変化する。
中には木や岩が浮遊して足場となっていたり、呑み込まれた大地がそそり立つ壁と化していたりと複雑怪奇。
水域や火山、高山地帯の無の世界に至っては水や溶岩、雲までがそのまま固形化しており、上に飛び乗ったり「カリモノ」としてお借りできる。
裂け目との関連性
裂け目は昔からハイラル各地に突如発生し、その周囲にあるものを呑み込んで無の世界に取り込むため、トリィ達が人知れず裂け目を消していったとのこと。
本編より前にも裂け目に飲まれて神隠しにあった子供たちがおり、なんとか戻ってこれたもののそのほとんどが物言わぬ廃人となってしまっている(トリィの仲間を解放して裂け目を消した場合、救出された人々は廃人化せずに生還する。後にサダリ大臣は「自分たちは姫様によってすぐに助けられたから平気だったが、救出されるまでに時間をかけすぎると廃人化する」と考察した)。
リンクもその1人であり、裂け目に呑み込まれ言葉を失って尚、人々を裂け目から守るため冒険していた。
現在ではトリィの仲間が何者かによって囚えられてしまったため、裂け目が消えずにどんどんと広がり続けてしまい、今回の事件が発生した。
ゲーム冒頭でリンクは裂け目の元凶と思しき魔物ガノンと対峙し打ち倒すも、突如発生した裂け目に呑み込まれてしまい、何故かそれ以降も裂け目の発生は続いている。
無の世界一覧
- ミナミノ森の無
最初に訪れるダンジョンである「ミナミノ遺跡」に通じている。サダリ大臣が囚われている。
- ゲルドの聖域の無
ミナミノ遺跡クリア後に行けるようになるダンジョン「ゲルドの聖域」に通じている。
- ジャブール水域の無
ミナミノ遺跡クリア後に行けるようになるダンジョン「ゲルドの聖域」に通じている。ウギ将軍が囚われている。
- ハイラル城下町の無
上記3つのダンジョンをクリアすると行けるようになるダンジョン「ハイラル城」に通じている。ハイラル王とインパが囚われている。
- オルディン火山の無
ストーリー後半から行けるようになるダンジョン「オルディンの神殿」に通じている。
- 霊峰ラネールの無
ストーリー後半から行けるようになるダンジョン「ラネールの神殿」に通じている。
- フィローネ湿原の無
ストーリー後半から行けるようになるダンジョン「フィローネの神殿」に通じている。
- いにしえの森の無
オルディン、ラネール、フィローネの神殿をクリア後に行けるラストダンジョンに通じている。リンクが囚われている。