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花梨(鬼の花嫁)の編集履歴

2024-11-07 21:23:00 バージョン

花梨(鬼の花嫁)

かりん

小説、漫画『鬼の花嫁』の登場人物。

概要

CV:千本木彩花,影山灯(朗読劇にてのキャスト)


人物

柚子の妹。妖狐の妖である狐月瑶太の婚約者。

平凡な容姿の柚子とは対照的に、ピンクブラウンに染めたショートボブの毛先、爪先まで一部の隙もなくサロンで完璧に整えた容姿に甘え上手な可愛らしい美少女。

漫画版は柚子と異なりツリ目気味で母親似のカールした髪質で、幼少期~小学生までは頭頂部に大きなリボンをしていた。


かくりよ学園初等部(小学生)で同学年の上位のあやかし・狐月瑶太の花嫁に選ばれた。

狐月家は鬼の次に地位の高い妖狐の一族でも本家に近い上位分家で、かくりよ学園高等部のスクールカーストでも上位のあやかしとして幅をきかせている。

両親と瑶太から溺愛され一度も叱られず育ったため、非常に我が儘で高飛車の性格。

花嫁であることに自分のアイデンティティを抱いているため、花嫁ではない柚子を見下して優越感にひたっている。

派手な外見に反して瑶太を一途に愛しており、冒頭で柚子が元カレに振られたのは挨拶した花梨に勝手に元カレが惚れただけで、花梨は一切元カレを誘惑していない。


漫画版は柚子が気弱な性格に変更されて発端となる事件が起こらない可能性があったためか、瑶太の性格と共に大きく悪役らしい攻撃的できつい性格に変更されて悪役然としている。

柚子を家庭で陰湿にイジメたり、柚子に「土下座して今度一切逆らわないと誓えば、『私の』家に入れてあげないこともない」と瑶太の目の前で発言したりと傲慢で実家を支配する女主人めいた言動が多い。

他にも瑶太に「腕だけじゃなくて顔まで燃やしちゃえばよかったのに」「こいつ(玲夜)もお姉ちゃんみたいに燃やしちゃってよ」と暴力を行使するよう命令したり、瑶太も原作と異なり警告なしで柚子の腕を燃やしたり、花梨にキスでおねだりされて柚子の誘拐に同意したりと撫子が嫌悪する「花嫁が絡んで理性を失った、おろかなあやかし」として描写が強調されている。


原作は性格が幼稚で自分のやっていることの恐ろしさや罪深さへの罪悪感が無いという、柚子を見下したりイジメることを悪いことと自覚していない節があり、柚子と最後に決別したのも柚子の言葉に逆上し、冒頭の柚子と対照的に花梨が癇癪を起こして決定的なことをしてしまうという結末になっている。





経歴

産まれた時から両親の愛情を一身に受け、姉妹仲もすぐに歪んでしまう。

小学生の頃に瑶太に見初められ婚約者となったことで、両親からより偏愛される。

歪んだ教育の結果、柚子を使用人同然にこき使うなど我が儘で傲慢に育ってしまう。

漫画版では柚子が作った夕食のステーキが固すぎると文句を言い、すぐスーパーで買い直して作り直せと駄々を捏ねるなど我が儘な面が目立つ。

その後柚子が祖父母から誕生日で貰ったワンピースを強請ったことで柚子の怒りを買い、毛引っ張り合いの拍子でワンピースが裂けたことでショックを受けた柚子から平手打ちを喰らう。

騒ぎに駆けつけた両親たちに「ワンピースを貸してほしいと言ったのに貸してくれなかった、わざと破いた訳じゃないのに」と泣いて大騒ぎし、柚子が激怒した瑶太から火傷を負わされる姿を見て嘲笑する。


その後柚子があやかしのトップである鬼龍院玲夜から鬼の花嫁として見初められたことで一気に立場が逆転。

今まで柚子に無関心だった両親たちが掌返しで柚子(経由で鬼龍院家)から資金援助を貰おうと態度を一変し、瑶太も玲夜から一方的に燃やされ無様にやられてしまう。

漫画版では瑶太を心配していたが、怪我が治ったと分かるや「妖狐は強いんじゃなかったの?」と瑶太が柚子のパートナーのあやかしに負けたことにいら立つ台詞が追加。

「花嫁になっていいのは自分のような特別な存在だけ」というプライドから、平凡で見下していた柚子を鬼龍院家から実家に連れ戻し、花嫁から降ろそうと画策。

しかし全工程を婚約者の瑶太とその実家(鬼龍院家より格下)に頼るという他人任せなプランで、自分を愛する瑶太を利用するという最低な計画は失敗。

動機は柚子への嫉妬心なのだが「鬼に騙され利用されている柚子を助けて連れ戻し、家族皆でまた一緒に暮らしたい」という体で動き、本音の嫉妬心を認めなかった。(もっとも柚子と瑶太には本音を最初から見抜かれていた。)


鬼と妖狐の争いに発展しかねない行動と花嫁の権限を悪用する様に、玲夜だけでなく妖狐一族の当主・狐雪撫子の怒りも買って狐月家で強制同居・監視されることとなり、次に柚子に接触したら花梨を花嫁から降ろし、瑶太と永久に接触禁止という罰を通達される。

漫画版では狐月家の屋敷で「外出はなりません」と常に使用人にはりつかれ、癇癪を起こして暴れる花梨に瑶太が駆け寄って必死に説得するという地獄のような同居生活が描かれた。

何でもお願いを聞いてもらえて自由な実家に帰りたいと駄々をこねるも、瑶太にとっては花梨を失うことだけは絶対に避けたいため、今になって「我慢してくれ」と初めてお願いを拒否される。


さらに両親たちから「花梨が柚子に謝れば解決する」「狐月家からの資金援助を打ち切られ、引っ越し命令されたから柚子しか頼れない」と一転して責められ、挙句に今まで花梨のおかげで贅沢できたのを「お前はいつもそうやって我儘ばかり」「花梨がしっかりしていれば狐月家に見捨てられずに済んだのに」と冷たく突き放し、連れ帰ってくれと懇願する花梨を無視して帰宅。

瑶太と両親の変化を自分の罪だと顧みようとせず、「お姉ちゃん(柚子)のせいだ」と逆恨みを加速させてしまう。


あやかしの宴会最終日に女子トイレで柚子を待ち伏せし、罵声を浴びせて今までのように命令。

「花嫁なのは間違い」「実家に戻って」と促すが、本心を見抜かれた上に絶縁を言い渡される。

逆上して柚子に「愛されない子」「私の機嫌を伺うしか価値がない」と罵倒するも、実家に依存しなくなった柚子に通じず「今が一番幸せだから」と穏やかな笑顔で返されてしまう。

(花嫁になってすぐ同居した柚子は自分のように同居先で辛い目に遭っているかと思いきや、実家にいるよりも晴れやかな笑顔で、自分との格差を感じて余計に惨めになったのもあっただろう。)

立ち去ろうとした柚子を怒り任せで階段から突き落とすが、寸での所で玲夜に柚子は救われる。

しかし玲夜や瑶太だけでなく、両家の当主である鬼龍院千夜(玲夜の父)、撫子も一部始終を目撃したため、前述の罰通りに撫子から花嫁の地位を剥奪され、両親共々遠い土地へ追放された。


原作では婚約解消させられた瑶太が号泣して離れたくないと花梨を強く抱きしめ、花梨は呆然として「えっ」と言っただけで終わるというあっさりとした顛末。

漫画版18話ではその後、悲しくも壮絶な二人の別れの場面が追加されている。

原作でも描かれていない花梨が花嫁に選ばれた時の場面は、歪む前の無邪気で幼い瑶太と花梨がずっと一緒に幸せな未来を歩めると、そう信じて疑わない瞬間だった。





関連タグ

鬼の花嫁 毒妹 悪女 自惚れ

柚子(鬼の花嫁)


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